スウェーデンは、90年代初頭に金融危機、通貨危機、経済危機を体験して以来、国の予算決定プロセスは大きく変わった。一番変わったのは、各分野の予算審議の前に予算の枠組み(歳出総額)を決定することである。まず予算決定に際して4つの目的がある。 1.一般政府部門においてはひとつの景気サイクルにおいて平均1%の黒字を目標とする。 2.一般予算および(一般予算に含まれない)年金制度の向こう3年間の歳出総額を決定する。 3.市や県などの地方自治体においても赤字運営はできない。ある年のマイナス分は3年以内に解決することが求められる。 4.黒字化および歳出総額が予算プロセスにおける財政的余裕を生み出す。予算は27の分野に分けられていて、原則的に一分野の出費増加は同じ分野内で出費削減を通じて行わなければならない。 予算決定のプロセス 12月 財務省の経済見込みに従って、政府は経済政策法案作成の準備を始める。
![予算決定プロセス](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/baba1ab056b4f4b2e6c9ead0f3cee56c2264535b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fblog-imgs-59.fc2.com%2Fs%2Fw%2Fe%2Fsweden904%2F2013102116355175a.png)