青い空の下で坂道を歩いてた うつむきがちになる下り坂で ふいに誰かに呼ばれたようで 立ち止まった私は天空を仰ぐ そこにはまるで龍の姿をした 形を変えながら空へと昇る雲 道行く人は誰一人素知らぬ顔 私ひとりが空を仰ぎ立ち竦む そんなに急いで何処へ逝くの そんなに慌てて何処へ向かう その先には何が待っているの 龍が徐にスピードを緩めてる あぁ……そうだったんだね…… 慌てていた理由がわかったよ 龍の視線の少し先に上弦の月 雲間に隠れるように上弦の月 上弦の月に挨拶をしてる龍神 もしこれがあの龍神雲ならば 幸運の前兆と云われる龍神雲 ポジティブで清らかな波動を 龍神が好きな積極的な思考を 何時も忘れないようにしよう 上弦の月に別れを告げたあと さらに上へと舞い躍る龍神雲 今年見た少しだけ不思議な空 大切な日には空を見上げてる 辛くて哀しい日も 楽しく嬉しい日も いつだってそこにある空を 誰の上に