人手不足に悩む日本企業。貴重な人材の流出はなるべく避けたい。対策の切り札として人工知能(AI)が注目を集めている。離職しそうな社員を事前に検知して手厚くケアする、パワハラ上司をあぶり出して早めに手を打つ…。社員が生き生きと働ける組織づくりを目指し、人事分野におけるAI活用が広がっている。

アルゴリズムは「何らかの問題を解決する手順」を指し、アルゴリズムの良しあしでソフトウエアの性能が決まってくる。私たちの生活は、高度なアルゴリズムで実装されたソフトウエアに支えられている。そこで本特集ではエレベーターや信号機といった身近なアルゴリズムを例に、その一端を見ていこう。今回は、信号機のアルゴリズムの基本を紹介する。 「朝はいつも赤になっている信号が、夜はなぜか青が多い」と感じたことはないだろうか。実は、信号機が青に変わるまでの時間は、いつも同じではない。交差点の交通量から最適な青時間を割り出している。この計算には、高度なアルゴリズムで実装されたプログラムが動いている。そこで今回は、信号機を制御するアルゴリズムに焦点を当てよう。 具体的なアルゴリズムを見ていく前に、信号機の青時間がどのように決められているのかを解説する。信号の青時間を決めるには「重要な要素が3つある」(住友電気工業
2018年5月12日の夜、インターネット通販サイトの楽天市場で、人気の超小型ノートPC「GPD Pocket」を注文した。7インチのモニターで重さ約480グラム。ポケットに入るコンパクトさが売りで、以前から欲しかった。楽天市場で検索すると、出品中は8店舗あった。そして最安値の5万8800円(税込み)に釣られて遂に買ってしまった。ところが、これが全てのトラブルの始まりだった。 Windowsが起動しない 5月14日、帰宅すると商品が届いていた。あまりの早さに驚いたが、口コミを見ると注文したA社は配送の早さに定評があった。千葉県内にある数千坪の倉庫から、注文があるとすぐに配送を始めるそうだ。 帰宅したのが遅かったので、翌日会社に持って行き、自席で商品を開封した。早速本体を取り出して電源をつなぐと、何だかとても熱い。ファンの音もとにかくうるさい。心配になって画面を開くと、再起動を求めるメッセージ
出版事業や動画配信事業を運営するカドカワの川上量生社長は日経 xTECH/日経コンピュータの取材に応じ、著作権侵害コンテンツを多数掲載した海賊版サイトへのアクセスを遮断する「サイトブロッキング」を政府が容認するに至った経緯と、将来の望ましい法制度について語った。 サイトブロッキングの議論はコミックを中心にした海賊版サイト「漫画村」を機に始まったことではなく、「3、4年前から必要性を主張していた」と川上氏は明かす。だが、著作権を含む知的財産の保護に関する政府の会合などで議論を呼びかけても、具体的な議論は進まなかったという。 「海賊版は作品の泥棒であり、表現の自由の侵害に当たらない」。川上氏はカドカワを通じて他の出版社にもブロッキングの必要性をこう説いて回った。だが出版社は表現の自由を尊重する意識が強く、当時は賛同を得られなかった。 こうした雰囲気が一変したのが、コミックスや小説などを扱う海賊
政府が2018年4月13日に決定したサイトブロッキングの容認を軸とする著作権侵害サイトへの緊急対策案について、一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)が官邸に報告した海賊版サイトの利用者数や被害額の推計には、明らかにおかしい数字や根拠不明の数字がある。 政府の知的財産戦略本部会合・犯罪対策閣僚会議で示された「インターネット上の海賊版サイトに対する緊急対策」(案)は、サイトブロッキングを正当化する根拠として「月間で数千万人~1億人を超える訪問者が存在し、そのほとんどが日本からのアクセスとなっているような特に悪質な海賊版サイトであれば、被害額は、総額数百億円~数千億円に上ると推計され」ることを挙げた。その数字の出所が、以下のCODAによる推計である。 出所:知的財産戦略本部会合・犯罪対策閣僚会議「インターネット上の海賊版サイトに対する緊急対策」(案)(https://www.kant
iPhone Xを入手して3カ月ほど経過した。報道を見ると、どうやら売れ行きが芳しくなく、パーツの生産が減速しているという。巷でも、iPhone Xを使っている人はさほど多くなく、他のモデルの方がはるかによく見かける。iPhone Xについての素直な感想と、売れない理由、これから買おうと考えているユーザーはどうすればよいのかをまとめる。 カメラ機能は競合と互角、iPhone Xはマニアといい物好きの大人狙い iPhone Xの販売が不調と報道されているが、なぜ売れないのか。今回は、カメラや顔認証を取り上げつつ、これから買う方がどうするべきか結論をまとめていく。 2018.03.02 美しすぎて若者や女性が敬遠、iPhone Xが売れない理由はデザインにあり iPhone Xを入手して3カ月ほど経過した。報道を見ると、どうやら売れ行きが芳しくなく、パーツの生産が減速しているという。巷でも、i
患者が会計を終えるまで長時間待たされる、後日支払うよう求められる――。東京大学医学部附属病院の外来窓口で2018年初から混乱が続いた。トラブルの元は電子カルテシステムの刷新にあったことが日経コンピュータの取材で分かった。 東大病院は富士通に開発を委託し23年間利用した独自仕様の電子カルテシステムを刷新し、富士通の最新パッケージ「HOPE EGMAIN-GX」を導入。2018年1月2日に本稼働させた。だが外来診療を始めた4日以降、外来窓口が数日にわたり混乱。会計で長時間待たされたり、後日支払うよう求められたりする患者が続出した。 システム移行を担当する企画情報運営部長の大江和彦教授はトラブルについて、旧システムとの「操作性の違い」を周知できていなかったことや「富士通によるデータ移行作業の手順ミス」などを挙げた。日経コンピュータの取材に広報部門を通じて回答した。 東大病院は2017年10月から
日本郵便が情報システムで使うハードウエアに関する保守契約の方針を刷新する意向を固めた。日経コンピュータの取材で分かった。 24時間保守を原則として採用せず、故障機器の修理を1週間分まとめて実施するなど過剰サービスを減らして、ハード保守費を従来の2割程度に減らす。2018年夏以降の新規入札案件から新方針を適用する。既存の保守契約は既に条件を見直す交渉に入った。 鈴木義伯専務執行役員CIO(最高情報責任者)は「現行の保守契約はITの技術変化を反映していない。サービス過剰でコストが高止まりしている」と話す。NTTデータ出身の鈴木CIOは日本取引所グループのCIOを経て2017年4月に日本郵便のCIOに就任して以来、見直しを模索してきた。 新方針ではITベンダーと契約する保守のパターンを品質が低いほうから「スポット保守」「日中週1保守」「日中保守」「24時間保守」の4つに分ける。そのうえで、ハード
毎年恒例の記事だが、今回も2017年に入手して満足度が高かったモノを紹介していこう。 2016年までの記事と比べてみると、今年はかなり散財していることを痛感する。ちょうどパソコンを買い換えるタイミングが重なったからなのだが、それにしてもよくもここまで――とちょっと反省中だ。まあ仕事の道具でもあるので、無駄遣いをしているわけではない。 購入前には情報を徹底的に集め、時にはレビューして感心した製品を買うようにしている。それでも、使い込むと気になる点が見えてくることもある。今回も、ちょっと辛口でランキングをまとめてみた。 1位:iPhone X これぞフルモデルチェンジ!圧倒的な魅力だ ここ数年間、毎年iPhoneを買い換えているわけだが、iPhone Xこそが、ボディーを大幅に変更した久しぶりのフルモデルチェンジだと思っている。僕に言わせると、iPhone 6からiPhone 8までは、ボディ
検索・通販・雑談、160問テストが暴いたAIスピーカーの個性 “三大AIスピーカー”実力テスト(後編) 「マスターズ(米国で開催される男子ゴルフのメジャー選手権の1つ)の優勝者は誰?」。 「セルヒオ・ガルシアです」。ゴルフ好きでないとなかなか即答できない質問にこう答えたのは、Google Home(米Google社)。 「東京の最低賃金はいくら?」との問いかけに、まるでこちらの意図を見透かしたかのように書籍『小さな会社の正しい給料の下げ方・人件費の減らし方』『21世紀の不平等』の購入を薦めてきたのはAmazon Echo(米Amazon.com社)。 そして「冬が寒いのはなぜ?」という問いを愚痴と認識し、「風邪をひかないように気を付けないとですね」と、はぐらかすような寄り添うような“態度”を示したのはClova WAVE(LINE)――。日本で販売されている“三大AIスピーカー”に対して編
米アップルが2017年11月3日に発売した「iPhone X」は、有機ELディスプレイの採用をはじめ、10年間採用してきたホームボタンの廃止、指紋認証の「Touch ID」から顔認証の「Face ID」に変更と、同社にとって数多くの「初」を搭載した製品となった。 一方、ガラスを両面に配したデザインやワイヤレス充電、カメラセンサー、そして心臓部は他社を寄せ付けない性能を誇る「A11 Bionic」プロセッサと、数多くの部分をiPhone 8シリーズと共通化した。iPhone 8シリーズは色数を半分に減らし、容量の種類も従来の3つから2つに削減。同時に3つの新モデルを展開しつつ、それぞれ十分な製造能力を確保するための工夫が施されていた。 一方、iPhone Xの供給は発売前から厳しいと見られていた。ネックとされるのは、新しいディスプレイと、顔認証に耐え得るカメラ。ただ、米iFixitによるiP
米アップルは、最新版のiPhone Xで、これまで5年間搭載してきた指紋認証「Touch ID」を顔認証「Face ID」に切り替えた。 もっとも、iPhone 8シリーズのほか、iPhone SEをはじめとした一部の旧機種も販売を継続するため、Touch IDはまだ残る。しかし、Face IDに一度触れてしまうと、こちらのほうが良いとしか思えなくなる。 Touch IDはiPhone 5sで初めて搭載した認証方式だ。iPhone 5sはスマートフォンとして初の64ビット版「A7プロセッサ」を搭載した2013年発売モデルである。プロセッサの内部にセキュアな情報を格納して端末外に持ち出さないようにする機構を備えていた。 以降、Touch IDはiPadシリーズを含め、iPhone 8まで搭載された。一方、2016年モデルのMacBook ProでもIntelチップのメインシステムから独立させ
米アップルは「iPhone 8/8 Plus」の発売を目前に控えた2017年9月19日(米国時間)、iPhone/iPad向けOSの最新版「iOS 11」の配信を始めた。対応デバイスのユーザーは無料でダウンロードできる。 アップルがAndroid搭載スマートフォンに対するiPhoneの優位性としてアピールする点の一つとして、最新OSの急速な浸透がある。実際、iOS 11の配信が始まってからのインストール率は、24時間後で10%、1週間後で25%、2週間後で38.5%となった。あくまで目安だが、おそらく1カ月以内には旧版「iOS 10」のインストール率を上回るだろう。 恩恵を受けるのはアプリ開発者である。iOS 11は機械学習や拡張現実(AR)といった新しいAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)やフレームワークに対応し、アプリ開発の新たな競争領域となっている。最新OSの普
KDDI(au)は2017年10月23日、11月3日に発売する米アップルの「iPhone X」の価格を公表した。64Gバイトモデルは12万8160円、同256Gバイトは14万6400円。端末購入補助(毎月割)はiPhone 8/8 Plusと同じく、新規/機種変更が6万4080円、MNP(モバイル番号ポータビリティー)が7万3560円とした。 実質負担額は以下の通り。64GバイトモデルはMNPが5万4600円(2275円×24回)、新規/機種変更が6万4080円(2670円×24回)、同256GバイトはMNPが7万2840円(3035円×24回)、機種変更が8万2320円(3430円×24回)である。競合他社に比べると、NTTドコモより安く、ソフトバンクより若干高くなっている。 主力の「auピタットプラン」と「auフラットプラン」では端末購入補助を受けられないが、「アップグレードプログラム
京都市は2017年10月11日、NEC製メインフレームで稼働している基幹業務システムの刷新プロジェクトについて、バッチ処理プログラムの移行業務を委託していたシステムズ(東京・品川)との業務委託契約を解除したと発表した。作業の遅れで京都市は既に稼働時期を2017年1月から2018年1月に延期していたが、それがさらに遅れて2020年になる見込みである。新システムの稼働時期は、当初予定よりも3年以上の遅れとなりそうだ。 京都市は2014年から81億円を投じて、国民健康保険や介護保険といった福祉系のほか、徴税、住民基本台帳の管理など18業務を担っている基幹系システムの刷新プロジェクトを進めてきた。現行システムは30年前に稼働し、COBOLで構築している。 既に京都市は、福祉系のオンライン処理の刷新を予定通りに終了させている。地場のITベンダーなど5社が落札し、COBOLプログラムをポルトガルのアウ
今回のiPhone Xは見送り、その理由とは 筆者のiPhone Xに対する評価は割と辛辣だ。筆者が購入を見送るというだけでなく、「とにかく新しもの好きで最先端の製品を持っていないと気が済まないユーザー」「iOSアプリ開発者」という2つの層に該当しないのなら購入をお勧めしない。 残念ながら筆者は本稿執筆時点でまだiPhone 8/8 Plusしか触っておらず、iPhone Xについては9月12日のスペシャルイベント当日にハンズオンで触れた記者のレポートを読んだだけだ(スペシャルイベント自体も別の講演会取材とバッティングしたため、後からストリーミングで確認した)。筆者が事前に得ていた情報の範囲を出ておらず、飛び付くべきサプライズ要素もなかったのが決め手となった。 「値段が高いのが理由なんじゃないの?」「入手が難しいという噂だから先に逃げ口上を作っているだけじゃないの?」と思われるかもしれない
iPhone 8は見送って11月発売のiPhone Xを待つ──。 「iPhoneファンとしては『iPhone X』一択だ。両方手に入れることができればベストだが、いくらなんでもそこまでお金をかけてiPhoneに入れ込む理由は見つからない」と当初は思っていた。 だが、「とりあえずiPhone 8を購入し、約2か月後にiPhone Xに買い換える、といった攻めの姿勢で、この異例の時間差攻撃に臨むという選択肢もあるのではないか」という考えも地殻変動のように隆起してきた。11月であれば、iPhone 8を中古市場で十分高値で売れるという目算も働く。 ジェットブラックに酔いしれた去年の私は何だったのか iPhone 7 Plusユーザーとしては、見た目の“変わった感”に乏しいiPhone 8は無視しても問題ないという気持ちで、当初は冒頭の「iPhone Xを待つ」論者だった。その一方で、iPhon
みなさん、モバイルしていますか?ITproで「モバイルライフ応援日記」を連載している伊藤浩一です。 アップルよりiPhoneの新モデルが発表になりました。現状モデルの進化型であるiPhone 8/iPhone 8 Plusと、10周年モデルのiPhone X(テン)です。 iPhone 8/iPhone 8 Plusは、現行モデルのiPhone 7/iPhone 7 Plusから大幅に強化されています。CPUとグラフィックの性能が向上し、スピーカーの強化やワイヤレス充電対応が図られており、本体は両面がガラス素材となっています。iPhoneユーザーとしては、ぜひ買い替えたいところです。 iPhone Xは、とんでもなく素晴らしいですね。ベゼルレスの狭額縁デザインで、ほぼ前面全てがディスプレイ。頑なに10年間守ってきたホームボタンを廃止しました。まさに“iPhone革命”と呼びたくなるようなデ
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