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ブックマーク / note.com/shinshinohara (9)

  • 目標から逆算し、先回りされると意欲を奪われる|shinshinohara

    私の塾は基、成績のあまりよろしくない生徒が来ていたのだけれど、たまに勘違い(?)した親が、ものすごく成績の良い子を連れてきて「お願いします」と言ってくる場合があった。中学受験に失敗し、高校受験で挽回したい、という熱意を母親が持っていた。面接のとき、母親は子どもに語りかけた。 「あなた、同級生の○○ちゃんが合格して、泣いて悔しがったでしょう?高校受験で挽回する、って誓ったじゃない!?○○ちゃんは今頃頑張っているよ。負けていられないわよ」子どもはうなづきつつも、またその話か、といった、辟易とした顔をした。 不合格だった時は、人も口にしてその通りのことを言ったのだろう。けれど、それを言質に取られて、母親からヤイノヤイノと急き立てられる毎日に、ほとほと疲れ切った様子だった。塾以外の時間も勉強漬けにされ、中学1年なのに眉間に険が走っていた。大の勉強嫌いになってしまっていた。 自分の親とはいえ、他

    目標から逆算し、先回りされると意欲を奪われる|shinshinohara
    nkoz
    nkoz 2023/11/18
  • 乱世棄民政策|shinshinohara

    NHKスペシャル「中流危機を超えて」は、実に腹立たしい内容だった。番組に登場した駒村とかいう慶応大教授は、竹中平蔵氏と寸分違わぬ主張で、ここ二十年の日の有様から何も学んでいないようだ。 https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/V93X848VQ1/ これからの成長分野に人を配置し、その人たちには手厚く報い、その変化についていけない人間は振り落とされ、国の用意するセーフティネットに。この主張は、竹中氏がここ二十年、ずっと主張し続け、日政治家や多くの企業が真に受け、現在の体たらくをもたらした原因だ。それを駒村教授は完全コピペ。 竹中氏が長らく主張し、駒村教授がコピペした「改革」は、株主資主義には実に都合の良い改革。多くの労働者を社会不適合者として低賃金化、あるいは解雇し、浮いた経費は株主に還元させる。有能とされた人間の

    乱世棄民政策|shinshinohara
    nkoz
    nkoz 2022/09/20
  • 石油が採れづらくなっている|shinshinohara

    石油が採れづらくなっている。石油を採るのにかかったエネルギーより、たくさんの石油エネルギーが採れなければ、経済的にもエネルギー的にも意味がない。石油が噴水のように吹き出していた時代は、採掘エネルギーの200倍の石油が採れたという。しかしシェールオイルは10を切っている。 エネルギー的に黒字にするためには、採掘エネルギーの3倍は必要。石油をガソリンや軽油に作り替えるのにもエネルギーが必要だから。この数値にどんどん近づいている。石油大手は、採掘エネルギーがかかりすぎて採算が悪くなり、石油に投資しなくなっている。しかも。 2019年から2020年にうっかり、サウジアラビアは石油を増産してしまい、石油価格が大幅に下落したことがあった。新型コロナで需要が低迷していたことも手伝って、石油価格は大いに低迷。この結果、シェールオイルを採掘する会社は投資を諦めたりするところが増えたらしい。 この時に投資が減

    石油が採れづらくなっている|shinshinohara
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    nkoz 2022/09/03
  • 学習スタイルと楽しむ学習|shinshinohara

    進学校は3年間の内容を2年で終わらすという。最後の一年を受験勉強にあてるためだということだけど、もし私がそんな進学校に進んでいたら、間違いなく落ちこぼれていたと思う。公立高校で、じっくり教えてもらうスタイルが私には性が合った。 いろんな大人が「予習・復習が大事だ」と言っていたが、予習は全く肌に合わなかった。習うことが何でも初めてな私は、予習しようとしてもチンプンカンプン。教科書の習っていない部分を読んでも、「何書いてんだ?」と、さっぱり理解できず、自信をなくすのに役立った?だけ。 公立高校の先生は、何も知らない前提で話してくれるので、内容の説明になるほど、とうなづけた。しかし私は絶望的に理解力と記憶力がなかったので、授業を聞いただけでは何も残らなかった。説明を聞きつつ、黒板の板書を必死にノートに写して、後で振り返られるようにした。 家に帰ったら復習。というより、ノートと教科書を眺めながら授

    学習スタイルと楽しむ学習|shinshinohara
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    nkoz 2022/08/18
  • 救援物資の偏りをならすシステム|shinshinohara

    阪神淡路大震災の時、私が関わっていた避難所には、プラスチックのお椀がものすごくたくさん届いた。けれど「お箸調達しなくちゃね」と言っていた。 1ヶ月ほど経って、初めて隣の避難所に行ったとき、割り箸が使い切れないほど届いていたことを知った。送り主はお椀と同じ。 どうやら送り主は、お椀とお箸をダンボール1箱ずつ避難所に配ってもらうことを想定して送ったのだろう。ところが実際には、お椀ばかりの避難所と、お箸ばかりの避難所に。そして約1ヶ月もの間、隣にこちらがほしい物資があることに気がつかなかった。 そんな経験をした後、神戸大の学生に「インターネットを知ってるか?」と言われた。パソコン通信みたいなものか?と聞くと、それはそうだが現物を見た方が早い、と、研究室に。そのとき初めて、確かモザイクとやらのブラウザで動くインターネットを見た。これはいい! 各避難所にパソコンを置き、インターネットでつなぎ、それぞ

    救援物資の偏りをならすシステム|shinshinohara
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    nkoz 2022/02/21
  • 「どうせ」を「どうせなら」へ|shinshinohara

    阪神淡路大震災では寒かったこともあり、全国から毛布が送られてきた。しかし中にはひどく汚れた、捨てた方がよいようなものも少なくなかった。当然、被災者の人たちは新品の毛布を欲しがった。ところが中古なのに新品よりも人気のある、不思議な毛布があった。それには手紙が入っていた。 「これは新品ではありませんが、気持ちよく使ってもらえるよう、3日間日に干したものです。こんなものでよろしければお使いください」その心遣いが、中古の毛布を「ケガレ」から「ぬくもり」へと変えたらしい。人の心がけ次第で、印象がガラリと変わる。 中古の汚い毛布を送ってきた人は「どうせ被災者の人たちは寒くて仕方ないんだろう、だったら捨てようと思っていたこの毛布でもいいか」となったのだろう。手紙を入れて送った人は「どうせなら日に干して少しでも気持ちよく眠れますように」と願いを込めたのだろう。「どうせ」と「どうせなら」の違い。 ナイチンゲ

    「どうせ」を「どうせなら」へ|shinshinohara
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    nkoz 2022/02/19
  • 「ジョブ制」考|shinshinohara

    知人によると、日の強みは、職場で困ってる人を見かけたとき「どうしたの?手伝おうか?」の言葉がスッと出ることじゃないか、という。外国人はこうはいかず、「それはオレの仕事じゃない」とつれなく通り過ぎてしまう。困ってる人はいつまで経っても困り続けることになる。 ジョブ制は、移民の多い国で考えられた工夫だと思う。民族も文化も全然違う、場合によってはその国に来たばかりで右も左もわからない人間に、「お前の仕事はこれ」と明確に領分を決め、それをやりきれるようなら仕事を続けられ、出来ないようなら解雇、というやり方。 仕事の内容が明確なジョブ制は、逆に言えば融通がきかない。契約前に想定していない仕事が発生すると、「それはオレの仕事じゃない」とみんな拒否する。外国企業で人の上に立つ人間は給料高い代わりに夜中まで働く過重労働なのは、ジョブ制で割り振れないのを全部片さなきゃいけないからかも。 日は「チーム」で

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    nkoz 2022/02/06
  • もめ事を収めるコツ|shinshinohara

    震災からしばらくたった2月頭頃、神戸市の職員が避難所に派遣された。ところがどうも初期のころ、ボランティアとぶつかることが多くその日ももめていた。「何をもめているの?」と聞くと、インスタントラーメンを被災者に配りたいのに市役所職員がそれを許さない、と言ってボランティアは怒っていた。 市役所職員によると、被災者全員に公平に配れないのであれば、配ってはいけない、という。味噌ラーメンと塩ラーメンを合計したら被災者全員に配れるのだが、「それだと塩ラーメンが欲しい人に味噌ラーメンが配られたりなど、もめる原因になる、だから配ってはいけない」と頑張っていた。 私は「ちょっと任せてほしい」といって、その市役所職員と話すことに。「救援物資の管理、お疲れ様です。ところで問題のインスタントラーメン、どこから来たかご存じですか?」と尋ねた。「神戸市からですよ」との答えに私は首を振り、「いいえ、違います。私たちボラン

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    nkoz 2022/01/20
  • 読解力より、音読み単語|shinshinohara

    今の子どもは人工知能より読解力がない、と警鐘鳴らされてるけど、もう少し丁寧に考える必要がある。 私が塾を主宰していた時でも、公立中学で偏差値55以下だと「音読み」の熟語に反応できていなかった。意識、思想、速度、制御、提示・・・音読み熟語を聞いてもピンとこず、ポカンとしてしまう。 そうした子どものご家庭は、NHKを見ない、見たことがないというケースが非常に多かった。見るのは民放のバラエティー番組ばかり。「NHKなんか見る人、いるんですかね?見たい番組一つもないのに、なんで受信料払わなきゃいけないのか」と文句を言ってる親御さんが多かった。 家庭での会話は、単語が多い。文章になっておらず、せいぜい単語は2つ。 そして、音読み単語はほぼ使わない。家庭じゃなく、ウチ、いえ。会話じゃなく、おしゃべり。単語じゃなく、ことば。 このツイートの前半に使っている音読み単語でも、私が指導していた子どもの多くがピ

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    nkoz
    nkoz 2021/08/01
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