【ニューヨーク=柳沢亨之】20日付米紙ニューヨーク・タイムズは複数の米軍関係者らの話として、核兵器開発疑惑が深まるイランのウラン濃縮施設などをイスラエルが空爆して破壊するには、少なくとも100機の航空機を投入する「大規模で非常に複雑な作戦が必要」と報じた。 往復の長距離飛行を可能とする空中給油機の調達など、克服しなければならない困難な壁が多くあるという。 イスラエルは2007年にはシリア、1981年にはイラクの原子炉とみられる施設を空爆で破壊した「実績」がある。だが飛行距離が往復約3200キロ・メートルになるイラン攻撃では、空中給油機などが不可欠となり、イスラエルは十分な数を保有していない。