イスラム教国パキスタンのカーン首相は25日、「マクロン大統領がイスラム教徒を故意に挑発することを選択したのは残念だ。無知に基づく声明は憎悪やイスラム恐怖症、過激派を生み出す」と批判する声明をツイッターに投稿した。 マクロン氏はイスラム教預言者に対する風刺を「フランスでは冒涜(ぼうとく)する自由がある」と擁護し、イスラム世界の反発が広がっている。カーン氏は「マクロン氏は明らかに理解がないままイスラム教を攻撃し、世界中の信徒の感情を傷つけた」と指摘し「世界は二極化を望んでいない」と訴えた。 パリの週刊紙シャルリエブドは9月、2015年の同紙本社襲撃テロの発端となった風刺画を再掲載。同25日に旧本社前でパキスタン出身の男が男女2人を刃物で襲撃した事件について、カーン氏の言及はなかった。(共同)