米財務省が2日公表した資金調達に関する諮問委員会議事録によると、米金融業界が期間40~100年の「超」長期国債を米政府も発行を検討するよう要請したことが分かった。ミラー財務次官補(金融市場担当)は記者会見で「現時点で計画はない」と否定した。 日米欧の量的金融緩和政策で、世界的に資金がだぶつき、年金基金や保険会社などの機関投資家が安全で高利回りの投資先を求めていることが背景にある。 米国債は現時点で30年債が最長。米メディアによると、米東部の鉄道大手ノーフォーク・サザンやメキシコ政府が昨年、100年債を発行。過去には、娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニー、自動車大手フォード・モーターなども出した。(共同)