曽我部恵一がニューアルバム「まぶしい」をリリースした。前作「超越的漫画」からわずか4カ月というスパンで届いたこのアルバムは、なんと全23曲67分という大ボリュームの意欲作。なぜこうした作品ができたのか。大きな転換期を迎える曽我部本人にじっくりと話を聞いた。 取材・文 / 大山卓也 撮影 / 佐藤類 ──またしてもかなりの問題作が完成しました。なぜこんな、23曲67分という大作になったんでしょうか? まず「汚染水」っていう曲ができた。「超越的漫画」の完成直後だったんだけど。 ──「汚染水」のことは前回のインタビュー(参照:曽我部恵一「超越的漫画」インタビュー)でも話してましたよね。 このアルバムはそこから始まってると思う。そのあと「ちりぬるを」っていう曲ができて。一連の曲が何を意味してるのか、何ができようとしているのかっていうのが自分でもわからないまま、曲がどんどんできていった。 ──それに