新型コロナウイルスの感染拡大終息を願い、宗教や宗派を超えて毎日正午に祈りをささげようと、奈良市の東大寺は24日、高野山真言宗やカトリック大阪教区などと大仏殿前で共同会見を開いた。 東大寺の狹川普文(さがわふもん)別当は今月3日、「早期終息と感染により亡くなられた方々の追福菩提(ぼだい)を共に祈りましょう」とのメッセージをホームページに掲載、同じ思いを持つ人々と祈りの「時間」を共有しようと呼びかけた。 感染防止のため、屋外で行われた会見には、呼びかけに賛同した高野山真言宗の添田隆昭宗務総長やカトリック大阪教区の川邨(かわむら)裕明司祭のほか、手向山八幡宮(奈良市)、円照寺(同)、金峯山寺(吉野町)の関係者ら7人が出席。周囲との距離を2メートル空ける「ソーシャルディスタンス(社会的距離)」を保って臨んだ。 狹川別当は「他の人々のために行動は自粛しつつ、皆さんと一緒に祈り続けたい。それぞれの場所