トヨタ自動車が、車載Ethernet(イーサネット)を本格採用した。同社の「MIRAI(ミライ)」を分解調査して分かった。同社が推進する“ソフトウエアファースト(ソフト第一)”の方針と相性がよく、従来の車載LANであるCAN(Controller Area Network)からの移行を進めるきっかけになりそうだ。 ミライの車載ネットワークで車載Ethernetを適用したのは、高度運転支援技術「Advanced Drive(アドバンストドライブ)」(以下、AD)に関わる領域である(図1)。OTA(Over The Air)に対応したECU(電子制御ユニット)はすべて、車載Ethernetでつながる。ネットワークのトポロジーを簡素化するため、2個のEthernetスイッチングハブを配備したことも判明した(図2)。
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