スコットランドの大学院留学中に、フットボールの魔力に取り憑かれた20代男子。月刊フットボリスタにて "Tactical frontier" 連載中。欧州サッカーの周縁で、何でも屋的に。 W杯が終わり、元メキシコ代表指揮官ハビエル・アギーレが日本代表の指揮官に就任した。「運動量を重視し、速い展開のフットボールを好む指揮官」という、前任者ザッケローニと比べると自らの哲学を全面に押し出すタイプの指揮官だけに、ある意味で選手達との融和を図った末に失敗に終わったブラジルW杯の反省を生かそうとしているという面もあるのだろうか。何にしても、初戦でのメンバー選考、戦術には大きな注目が集まっていたことだろう。 勿論たった1試合、時間もない中で指揮官の全てを知ることは難しい。しかし一方で、「指揮官の根本的な戦術的志向」が見えるのもまた、チームが出来上がっていない状況での試合を観戦する面白さではある。そういった