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ブックマーク / thinkit.co.jp (21)

  • Project Calicoとはなにか

    はじめに 著者が所属する沖縄オープンラボラトリでは、SDNやクラウドコンピューティング技術の普及のための基盤技術研究を行っています。現在の研究活動としては、OPNFVのコミュニティ活動を通してOPNFVの活性化とすそ野拡大を目指す「OPNFV」やONOS/CORDのユースケース検証を行う「ONOS/CORD検証」、ネットワークテスト自動化を目指す「ネットワーク自動テストシステム」、といったプロジェクトが活動しています。こういった取り組みの一環として、2017年度に「Project Calico」について調査・検証を行ってきました。 Project Calicoはピュアレイヤー3アプローチのネットワークであり、従来のネットワークやSDNとは少し特性が異なります。連載ではProject Calicoが登場した背景や技術的な特徴などに加え、Calicoを使ったKubernetes環境の構築方法

    Project Calicoとはなにか
  • Project Calicoのアーキテクチャを見てみよう

    はじめに 第1回ではProject Calicoの概要や登場した背景、技術的な特徴などについて紹介しました。今回は、機能や特徴を実現するためにCalicoがどのようなネットワークを構成するのか、どのようなアーキテクチャになっているか解説していきます。 用語解説 まず、用語について説明します。 ワークロード(Workload) Calicoネットワークで管理されるコンテナや仮想マシンの総称です。Kubernetesによって起動されるDockerコンテナやOpenStackのNovaインスタンスなどがこれに当たります。今回はわかりやすいようにコンテナと言い換えて説明していきます。 Calicoノード ワークロードが動作する物理または仮想のサーバ。 ワークロードエンドポイント(Workload Endpoint) ワークロードが実行されるホスト上にあり、コンテナや仮想マシンが接続されるTAPイン

    Project Calicoのアーキテクチャを見てみよう
  • 富士通のOSS関係者とエンジニアに訊いたクラウドサービスK5の真実

    富士通株式会社が提供するパブリッククラウドサービスであるK5に、新たにDockerKubernetesをベースとしたアプリケーション実行環境であるOpenShiftが追加されることは、下記の記事ですでに紹介した。 参考:モノリシックとマイクロサービスを同時にサポートするOpenShift 3.7 富士通がCloudFoundryベースのPaaS環境とは別にOpenShiftを採用したのはなぜか? 富士通のオープンソースソフトウェア関連の責任者や、Kubernetesのコントリビューターなどに話を訊いた。 今回集まっていただいたのは、K5を担当するデジタルビジネスプラットフォーム事業部ビジネスプラットフォームサービス統括部シニアマネージャの川合康太氏、ミドルウェア事業部アプリケーションマネジメント・ミドルウェア事業部第二開発部部長の武田俊男氏、Kubernetesのコントリビューターで

    富士通のOSS関係者とエンジニアに訊いたクラウドサービスK5の真実
  • デブサミで垣間見たGoogleのDevOpsの凄さは人的要素の徹底排除にある

    デブサミ2017でGoogleの中井悦司氏が登壇。Googleが考えるDevOpsの理想形についてGoogleパブリッククラウドサービスをベースに解説を行った。 ソフトウェア開発者のためのイベント、デブサミ2017(Developers Summit 2017)が2017年2月16、17日の両日、都内で開催された。今回は多くのセッションから「Googleのインフラ技術から考える理想のDevOps」と題されたセッションを紹介する。これは昨年までレッドハットでエバンジェリストとして活躍していた中井悦司氏が担当したセッションで、Googleの社内システムを通じてDevOpsのあるべき姿を紹介するものだ。 このセッションで中井氏はGoogleが考えるDevOps、つまり開発と運用を連携させる際の注意点を実際にGoogleが提供するパブリッククラウドサービスを例に挙げながら解説を行った。理想のDev

    デブサミで垣間見たGoogleのDevOpsの凄さは人的要素の徹底排除にある
  • Dockerの誤解と神話。識者が語るDockerの使いどころとは? Docker座談会(前編)

    では題に入ります。まず、Dockerは何がいいのか、あるいはどういうことには向かないか。実際に仕事で関わっている立場から語ってください。 松井:SIerをやっていて、最近はお客様からDockerという言葉が出てくるようになりました。とあるお客様からは、Solarisコンテナーで動いているシステムが古いので乗り換えたい、そのためにDockerはどうかと具体的な話を聞かれました。一方、「Dockerってどう?」と漠然とした話をいただいて、お客様の環境でしたらこう使えます、という話をすることもあります。 実案件まではまだありません。アプリケーションが対応していないと使えない、という話になることが多い。Dockerでは、いままでのアプリをそのまま使おうとすると、失敗すると思います。 前佛:無理をしてDockerを入れるのは違うと思いますね。Docker社が、仮想化を置きかえるというような見せ方を

    Dockerの誤解と神話。識者が語るDockerの使いどころとは? Docker座談会(前編)
  • 巷で話題のDockerとは?

    Dockerが利用される背景 今、世界中の開発者やIT部門において「Docker」(ドッカー)が注目されています。もともと、DotCloud社(現 Docker Inc.)が、開発者やIT部門をターゲットとしたアプリケーションやOSの開発・配備を行うための基盤ソフトウェアとして開発され、2013年にリリースされました。このソフトウェアは、オープンソースソフトウェアの「Docker」として公開され、その使い勝手の良さから、多くの開発者、IT部門の管理者で瞬く間に利用されることになりました。Dockerは、仮想化ソフトウェアにみられるような性能面での劣化を極力排除したコンテナ技術の採用により、仮想化ソフトウェアに比べ、極めて集約度の高いITシステムを実現することができます。しかし、このDockerが注目される理由は、ハイパーバイザー型の仮想化ソフトウェアに比べてのハードウェア資源の消費や性能劣

    巷で話題のDockerとは?
  • Serverspec誕生からインフラCIの今後までを開発者に聞いてみた

    インフラ構築の現場で活用が広がっている国産OSS「Serverspec」をご存知でしょうか。Think ITで活用連載を執筆したTISの池田氏と、開発者であるServerspec Operationsの宮下氏のインタビューが実現したので対談形式でお届けします。Serverspecってなに? という方はぜひこちらの連載もご覧ください。 宮下:宮下です。よろしくお願いします。4月からフリーランスでソフトウェアエンジニアとして仕事をしています。個人事業主の届け出を出すと屋号を付けられるので、「Serverspec Operations」にしてみました。ただ、特にそれを前面に押し出して活動しているわけでもなく、今はクックパッドでフルタイムで仕事をしています。主にインフラ周りの業務、たとえばVagrantを導入したり以前から使っているPuppetの整備をしたりなど、あとはインフラCI※の整備をしてい

    Serverspec誕生からインフラCIの今後までを開発者に聞いてみた
  • 開発環境の構築・共有を簡単にするVagrant入門

    Vagrantとは? Vagrantは、開発環境の構築と共有を簡単に行うためのツールです。どこでも同じ環境を再現できるように仮想マシン環境を管理する機能と、Atlasを通して共有する仕組みが提供されています。 VagrantとAtlasの関係 Vagrantは、アプリケーションやシステム開発のバックエンドを簡単にパッケージ化し、共有するためのツールです。このパッケージ化された環境を、「box」と呼ばれる単位で管理します。このboxには、標準で対応しているVirtualBoxをはじめ、AWSなどの各種マシン・イメージに対応したプラグインを介してアクセスします。またboxを共有するための機能としてAtlasという名前のインターネット上のサービスが提供されています。なお、Atlasは以前VagrantCloudと呼ばれていたものですが、現在はHashiCorpの他のツール(Packer、Terr

    開発環境の構築・共有を簡単にするVagrant入門
  • テスト駆動インフラ/インフラCIの潮流、Serverspecが果たす役割

    「July Tech Festa 2014」基調講演のServerspecに関するレポートをお届けします。 インフラやソフトウェア開発に携わるエンジニアの集い「July Tech Festa 2014」が6月22日に産業技術大学院大学で開催された。今年で2回目を迎えるイベントで、当日はあいにくの空模様だったが夜遅くまで非常に賑わいをみせていた。数あるセッションの中からServerspecに関する基調講演のレポートをお届けする。 基調講演に登壇したのはテストフレームワークServerspec開発者の宮下剛輔氏。paperboy&co.(現 GMOペパボ)の元テクニカルマネージャーで、3月からフリーランスエンジニアとしてServerspec Operationsの屋号で活動中。 インフラ関連の技術トレンド 宮下氏は最近のインフラ※関連の技術トレンドを振り返りつつ話を進めていった。昨年2013年

    テスト駆動インフラ/インフラCIの潮流、Serverspecが果たす役割
  • いったん、水を差されたHTML5の現状と、将来について

    藤川真一(えふしん) FA装置メーカー、Web制作のベンチャーを経て、2006年にpaperboy&co.へ。ショッピングモールサービスにプロデューサーとして携わるかたわら、2007年からモバイル端末向けのTwitterウェブサービス型クライアント『モバツイ』の開発・運営を個人で開始。2010年、想創社(現・マインドスコープ)を設立。2012年4月30日まで代表取締役社長を務める Facebookが、HTML5をベースにしたアプリから、ネイティブアプリに舵を切った時に、「HTML5に賭けたのは失敗」という話が業界を駆け巡った。 それまでHTML5は、新しいWeb技術の希望の星のように言われており、将来を渇望されていたところに水を差された形になった。 そこで、改めて冷静に「HTMLとは何なのか?」ということを考え直してみた方が良いと思う。 HTMLとWebブラウザの技術的メリットは、 画像な

  • [ThinkIT] 第1回:x86サーバのコンソリデーションの課題と目標 (1/4)

  • [ThinkIT] 第5回:SANブート (1/4)

    今回は、VMware ESX Server 2.5.1環境化で、ファイバチャネルストレージ(DELL|EMC CXシリーズ)接続およびSANブート接続した際の、推奨構成を解説します。 SANブートは、サーバの内蔵SCSIやATAなどのHDDからのOSブートではなく、ファイバチャネルストレージのLUNよりOSブートを行う構成です。ファイバチャネルストレージにBootディスクを配置することで、サーバ障害が起こった際に、他のサーバに切り替えてOSブートを行うことが可能となり、早期の障害復旧を行うことが出来ます。 また、ファイバチャネルストレージにBootディスクのLUNを配置しているため、高信頼性を確保することが可能となります。

  • [ThinkIT] 第4回:システムの統計情報を知る (1/3)

    前回はLinuxのシステム情報の中でも、CPUやメモリの情報の収集方法について説明してきました。引き続き今回もシステム情報の収集について説明していきますが、サブシステムの情報の収集方法について解説します。

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  • [Think IT] 第1回:JSONってなにもの? (1/3)

    JSONとは何か? JSONとはJavaScript Object Notationの略で、XMLなどと同様のテキストベースのデータフォーマットです。 その名前の由来の通りJSONはJavaScriptのオブジェクト表記構文のサブセットとなっており、XMLと比べると簡潔に構造化されたデータを記述することができるため、記述が容易で人間が理解しやすいデータフォーマットと言えます。 なお、JSONは2006年に「RFC 4627(http://www.rfc-editor.org/rfc/rfc4627.txt)」として公開されています。 例としてXMLとJSONで同じデータを記述したものをリスト1とリスト2に示します(図1)。 リスト1のXMLではすべての情報をタグで囲んだテキストノードとして記述していますが、XMLでデータを表現する場合、データの記述方法として属性とテキストノードの使い分けが

  • 障害検知・通知機能を比較する!

    統合監視ツールの障害検知機能・通知機能を比較 「第3回:情報表示機能を比較する!」では、オープンソースによる統合監視ソフトウェア「Nagios」「Hinemos」「ZABBIX」「Hobbit」がそれぞれ備えている機能の中から「情報表示機能」に着目して比較を行いました。 第4回となる今回はそれに引き続き、収集した情報から障害を検知し、必要に応じて管理者に通知を行う「障害検知・通知機能」を取り上げます。比較対 象として、それぞれのソフトウェアごとに「どのように障害を検知するための閾値を設定するか」や「利用できる通知方法」などについて着目します。 詳しい内容は以下の表1の通りです。 異常検知機能

  • 情報表示機能を比較する!

    統合監視ツールの情報表示機能を比較 「第2回:4種の統合監視ツールの情報収集機能を比較!」では、オープンソースによる統合監視ソフトウェア「Nagios」「Hinemos」「ZABBIX」「Hobbit」がそれぞれ備えている機能から「情報収集機能」に着目して比較を行いました。 今回はそれに引き続き、収集した情報をさまざまな形で表示して状況を把握するための「情報表示機能」を取り上げます。それぞれのツールごとに、収集したデータをみやすい形で表示できるかや、そのデータの再利用性などについて比較を行います。 比較するにあたってのポイントは大きく分けて「表示機能」と「設定方法」の2つがあります。まず表示機能では「表示方法」や「障害発生有無の一覧表示」「障害履歴の表示」「最新データの表示」など8項目で比較を行いました。 さらに設定方法では、データ表示やグラフ表示の設定の方法に加え、その設定が容易に行える

  • 4種の統合監視ツールの情報収集機能を比較!

    連載においても、上記の5つの機能に関して比較を行っていきます。今回は1つ目の機能である「情報収集機能」について比較を行ないます。 情報収集機能の比較 情報収集機能については、監視対象の状態を収集する機能に加え、情報収集の設定や収集したデータの保存形式を対象として比較を行ないました。各比較項目の説明を以下に示します。 情報収集機能 リソース監視:専用エージェントを用いたCPU/メモリ/ディスク/ネットワークなどの内部リソース監視が可能かどうか ネットワーク監視:ping監視、ポート監視などのネットワーク越しの状態監視が可能かどうか SNMP監視:SNMPを利用したポーリング/トラップ監視を行なえるかどうか 情報収集設定 設定方法:情報収集の設定変更を行なう方法/ツール 保存形式:情報収集の設定が保存される形式 設定変更後の再起動:情報収集の設定を行なった後にサービスを再起動する必要があるか

  • 「Nagios」「Hobbit」「ZABBIX」「Hinemos」を徹底比較 | Think IT(シンクイット)

    コストメリットを確保するオープンソース/フリーソフトウェア 近年、IAサーバの価格が非常に安価になり、LinuxWindowsを用いたシステムが普及しています。IAサーバを採用したシステムでは、ス ケールアウトを行うように設計することでハードウェアのコストメリットが生まれます。しかし管理するサーバ台数が増加してしまうため、管理コストはそれに 反して増加する傾向があります。 システム全体を効率よく管理するためには、まずサーバのハードウェアリソースやネットワーク、OS、アプリケーションなどの状態を適切に把握できる ことが重要になります。そのため、常にシステムの稼働状況のデータを収集・監視する「監視システム」が必要とされています。 大規模システムではシステムを監視するために、大手ソフトウェアベンダーが販売する統合管理ツールを用いたり、データセンターが提供する監視サービ スを利用することが一般的

  • [Think IT] 第1回:携帯サイトとPCサイトはここまで違う! (1/3)

    XHTML Mobile Profileに対応したHTML 連載では、「PCサイトを制作してきたけど、携帯サイトは初めて」といった企業や個人クリエイター向けにPCとモバイルの違いなどをふまえ、携帯サイトを公開するまでの入門的なノウハウを紹介していきます。 まず、今回はHTMLの種類やタグ、CSSなど携帯ブラウザによる違いと、画面サイズやキャッシュ容量などの端末による違いについて紹介していきます。 では、早速携帯サイトを作る上でマークアップの基となるHTMLについて説明します(図1-1)。携帯電話はPCと比べても非常に早い進化を遂げてきたため、どれも基HTMLを基準に作られていますが、携帯ブラウザ(iモード、EZweb、Yahoo!ケータイ)で表示可能なHTMLの仕様には実に多くの種類が存在します。 現在市場に出回っている機種ということに限定すれば、XHTML Mobile Prof