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ブックマーク / caprice.blog63.fc2.com (72)

  • きまぐれな日々 「安倍夫妻による日本国の私物化」を許す情けない日本国民

    先週木曜日(23日)に行われた籠池泰典(名・康博)の証人喚問について、なぜそれまで籠池の参考人招致さえ拒否していた自民党がいきなり証人喚問へと態度を一変させた理由は、籠池がマスコミに「安倍総理から100万円の寄付を受けた」としゃべったことに対して安倍晋三が瞬間湯沸かし器のごとく激怒して籠池の証人喚問を指示したものらしい。 民進党がこれに飛びついたことはいうまでもないが、当初民進党を含む野党が求めていたのは、籠池の参考人招致に過ぎなかった。そして、籠池の証人喚問が行われた23日に、翌24日の参院予算委にやはり事件のキーパーソンとみられている財務省前理財局長の迫田英典を含む2人の官僚を参考人招致することが決まり、24日に行われた。しかしそれは迫田らが事件への関与を否定しただけで終わり、ネットを見渡してみると迫田の参考人招致が行われたことさえ知らなかったと思われる人たちが少なくなかった。偽証を

  • きまぐれな日々 森友学園事件の本質は「支配階級が国民に仕掛けた戦争」だ

    この記事は5日(日)のTBSテレビ『サンデーモーニング』の冒頭で森友学園(アッキード)事件を扱い終わったあと、退屈な小池百合子vs.石原慎太郎の八百長バトルの話に移ったタイミングに書き始めている。6日朝は時間が取れないので、予約投稿したものだ。従って最新の情報は反映されていないことをおことわりしておく。 先々週末の2月24日(金)、安倍昭恵の瑞穂の國記念小學院名誉校長「辞任」、安倍晋三の蓮池泰典(康博)に関する「しつこかった」発言を機に、政権・大阪府側が「全てを籠池のせいにする」方針を決めて以来、テレビ報道がまるで「解禁」されたかのように積極的になった。その結果、おぞましいまでの極右教育を幼稚園児に施していた異様さや、自分たちの子どもさえまともに育てることができなかった籠池夫の「人格破綻」ぶりは広く世に知られるようになった。 しかし、それが森友学園への利益供与に動いたと思われる総理大臣の

  • きまぐれな日々 森友学園事件、迫田英典と安倍晋三の疑惑を徹底追及せよ

    朝日新聞大阪社の記者たちのスクープで幕を開けた森友学園に対する利益供与疑惑の一件の第一報は同紙大阪社版では大きく取り上げられたらしいが、当初は同じ朝日でも東京社版では扱いが小さかったし、朝日をすぐ後追いした毎日も同様だった。しかし、今年4月開校予定だった同学園運営の「瑞穂の國記念小學院」が当初「安倍晋三記念小学校」という命名が予定されていたことが知られるようになった頃から人々の関心も強まり、朝日や毎日は東京社版でも1面左上に、さらに長谷川幸洋に大甘の処分を降してミソをつけてはいるものの東京新聞は1面トップで報じるようになった。 疑惑の丸は2つあって、1つは安倍晋三、もう1つは橋下徹と松井一郎を頂点とする大阪(日)維新の会だ。そのうち安倍晋三の口利き疑惑については、まさかそんなものが簡単に明らかになるはずはないだろうと諦め気味に思っていたのだが、なんと安倍晋三は一昨年の安保法成立

  • きまぐれな日々 日露首脳会談の失敗と、危惧される「都会保守」の巻き返し

    予想通り何の成果もなかった日露首脳会談のあと、安倍晋三はNHKテレビ朝日とTBSのそれぞれのニュース番組に出演して成果をアピールしたらしい。私はテレビ朝日の『報道ステーション』を見ようとしてテレビをつけたら安倍晋三が破顔一笑しているシーンだったのでテレビを消したため見ていない。その後の『NEWS23』も、そもそも毎週金曜日はほとんど見ないので、安倍晋三の不愉快な姿を見ずに済んだ。 その日露首脳会談について、おそらく読売新聞や産経新聞は「成果」を大々的にアピールしているだろうが、朝日新聞は比較的冷淡な報道だったように思うし、毎日新聞や東京新聞はそれなりに「酷評」しているようだ。たとえば毎日の社説は「首脳同士では異例の頻度で会談を重ね、領土問題を解決しようとしてきた安倍首相の努力は評価したい」としながらも、だが、むしろ領土交渉の土台は、1回目の「4島」から、2回目は「2島」へ、そして今回は事

  • きまぐれな日々 都知事選は「舛添どころでなく真っ黒」な小池百合子が優勢

    予想通り、東京都知事選は「野党共闘」の鳥越俊太郎が勢いを落とす一方で、自公が推す増田寛也も先行する小池百合子を射程圏内に捉えるには至らず、小池優勢のまま終盤を迎えることになった。 週末に行われた朝日新聞と共同通信(ともし独自調査であれば毎日新聞)の世論結果は、先刻公開した『kojitakenの日記』の記事「東京都知事選、小池優勢、増田追う。鳥越は苦戦(朝日、毎日、共同)」に記録しておいた。 今回、鳥越俊太郎の半世紀十数年前のスキャンダルを暴いた「文春砲」が話題になっているが、同じ週刊文春が少し前に小池百合子の疑惑を書き立てていたことを忘れてはならないだろう。 http://news.livedoor.com/article/detail/11730452/ 都知事候補、小池百合子氏に新たな政治資金疑惑 2016年7月6日 16時3分 週刊文春WEB 7月31日投開票の東京都知事選への出馬を

  • きまぐれな日々 安倍晋三の思惑通り議論が盛り上がらず参院選は自公圧勝か

    参院選の選挙戦も半分を過ぎ、次の日曜日はもう投票日だ。 安倍晋三は、なるべく参院選が人々の話題に上らないように腐心しているらしく、公示後の党首討論がないことや、参院選関係の報道番組が激減するらしいことなど、政権及び与党は「有権者が騙されているうちに『改憲派』で参議院の3分の2を占めよう」との悪巧みをしているようだ。そしてそれは功を奏しつつある。 最近はメディアによって選挙の情勢調査報道を発表する日をずらすようだが、昨日(7/3)の日曜日には時事通信の調査による「中盤の情勢」が報じられた。これを見る限り、相変わらず自公が好調のようだ。 http://www.jiji.com/jc/article?k=2016070300207&g=pol 自民、単独過半数うかがう=改憲勢力3分の2微妙-参院選終盤情勢【16参院選】 10日投開票の参院選について、時事通信は全国の支社・総支局の取材や世論調査な

  • きまぐれな日々 東電原発事故でも「歴史修正主義」に走る自民党の厚顔無恥

    この週末は2011年の東日大震災と東電福島第一原発事故(以下「東電原発事故」と略称)から5周年、かつ暦が5年前と同じということで、嫌でも大地震と原発事故が思い出された。5年前の11日金曜日、私は東京でビルの上層階にいて大きな揺れに驚かされたが、同じビルでも下層では上層よりかなり揺れは少なかったようだ。しかし上層階ではこれまでに経験したこともない大きな低周波の揺れがかなり長く続いた。震源地が東北沖と知って驚き、東京でこんなに揺れるのだから東北ではたいへんな被害なのではないかと思ったが、帰ってテレビを見ると予想を大きく超えたたいへんな災害だった。翌朝には東電の福島第一原発に異常が生じていることを知り、テレビでは情報が遅いのでネットで2ちゃんねるにかじり付いていた。いい加減な情報も多かったが正確な情報もあり、夕方起きた1号機の爆発は2ちゃんねるでいち早く知った。日テレ系の福島中央テレビが映像を

  • 痛恨! 宜野湾市長選は極右の現職市長・佐喜真淳が圧勝 きまぐれな日々

    昨日(1/24)投開票の行われた宜野湾市長選は、実に残念な結果だった。 日会議のメンバーであるとも言われる極右政治家の現職・佐喜真淳が再選されたのだ。しかも世論調査から予想された僅差ではなく大差がついた。実は、選挙戦中の沖縄地元紙の報道等を読む限り志村恵一郎氏陣営に勢いが感じられず、悪い予感がしていたが、それが的中してしまった。昨年8月以降の安倍内閣の支持率復調が米軍基地の飛行場を抱える宜野湾市長選にも表れてしまったのは痛恨事だ。以下、「客観報道」のスタイルで書かれた朝日新聞デジタルの記事を引用する。 宜野湾市長選、現職の佐喜真淳氏が再選 2016年1月24日21時09分 米軍普天間飛行場を抱える沖縄県宜野湾市の市長選が24日、投開票された。安倍政権が支援する現職の佐喜真淳(さきまあつし)氏(51)=自民、公明推薦=が、翁長雄志(おながたけし)知事が支援する新顔の志村恵一郎氏(63)を破

  • きまぐれな日々 「復古自民党政治」はいつまで続くのか

    通常国会が始まったが、国会論戦を取り上げた新聞記事やネットの議論を見ても、心に訴えてくるものはない。だから具体的な論戦を取り上げる気にはならなかった。ナンセンスとしか私には思われない軽減税率の話を書こうかと最初は思ったがやめた。 昨年末に慰安婦問題の日韓合意があった。これに反対する極右が安倍政権を批判し、政権を退陣するデモまでをも行い、それを応援する極右ブログもあったようだが、読売新聞の世論調査で安倍内閣の支持率はまたしても上昇し、ついに5割の大台に乗せた。 昨年8月に安倍晋三が「4つのキーワード」を形だけ盛り込みながら「村山談話」を骨抜きにしたばかりか「積極的平和主義」(=「自衛隊海外での戦争への参戦」の言い換え)まで宣言した「安倍談話」を発表した時、安倍が「4つのキーワード」を盛り込んだことによって右翼の失望を買って内閣支持率が下がるだろうと取らぬ狸の皮算用をした「リベラル」がいたが

  • きまぐれな日々 「共産党の国会開会式出席」に物言えぬ「政権批判者」たち

    最近は週刊誌の立ち読みをほとんどしなくなっていたのだが、一昨日(16日)、たまたま屋に置いてあった『サンデー毎日』と『週刊朝日』を覗いてみたら、どちらにも今年夏に行われる参院選の議席を予想する記事が出ていて、ともに自民党の圧勝と「安倍政権の改憲」に反対する野党(安倍政権以外であれば改憲を容認する政党を含む)の敗北を予想していた。安倍晋三が強気を貫き続けるのも道理だと思った。 そういう議席予想になるのは、何も安倍政権が行っている政治が良いからではなく、野党がふがいないからであり、さらにいえば野党の支持者たちがふがいないからだ。 最近特に私が気になって仕方がないのは、昨年末から今年初めにかけての共産党の2つの行い、つまり慰安婦問題をめぐる日韓合意に対する積極的評価と今年1月4日の天皇が臨席した通常国会開会式への共産党の出席をめぐる政権への反対者たちの沈黙だ。 いつもいつもネガティブなことばか

  • きまぐれな日々 長谷川幸洋が予言する来年の「衆参同日選挙」に備えるには

    このところ、図らずも「立憲主義って何だ」と考えるようになり、自分が全く何も知らなかったことにわれながら唖然とさせられつつ、現在の政治状況について下記の認識に至った。 今年の安保法をめぐる攻防が敗北(もちろん相手方の人たちにとっては勝利)であったことは言うまでもないが、それはこちら側の多くの人が言うような「希望が感じられる敗北」なんかではなく、保守思想である「立憲主義」のもとに防衛戦を戦った、いわば「背水の陣」がいとも簡単に破られた致命的な敗北だった。 共産党までもが立憲主義を打ち出すようになり、マルクス主義法学ではなく立憲主義を奉じる、憲法学の世界では「保守派」と分類される学者たちと語り合うようになるとともに、「国民連合政府」を提唱しているのが現実だ。これを「共産党の右傾化」と決めつけるのはたやすいが、共産党もそこまで追い詰められていると私は見る。そうでもしないと、フラフラしている他の野党

  • きまぐれな日々 2015年を振り返る

    2015年最後の記事。 今年は年初に自称イスラム国(IS)による日人人質事件が起き、安倍晋三が強硬策をとって人質を見殺しにして自らの内閣の支持率を上げた。 安倍晋三はまた、立憲主義をないがしろにして、秋には戦争法案(安保法)を強引に可決成立させた。 日経済は1年を通して停滞した。 以上のことから来年以後予想されるのは、自衛隊海外戦争に参加することだ。それは、常識的に見て対中戦争ではなく「テロとの戦い」になる可能性が高い。そのための安保法制定だ。集団的自衛権とは「他国を防衛する権利」のことだから、自衛隊は他国のため、つまり米軍の肩代わりをして戦争を行うことになる。石原慎太郎らの年来の悲願である「中国との戦争」は、石原の目の黒いうちには実現しないだろうし、また実現させてはならない。 リベラル・左派の中には、「日人は自衛隊戦争に参加しなければ目を覚まさないのではないか」と仰る方もおら

  • きまぐれな日々 「民主党政権の失敗」の総括がまるでできていない室井佑月

    フランスの極右政党の躍進や、アメリカの大統領選共和党候補選びで共和党支持者からトランプが大人気を博していることなどの「極右の台頭」が2015年の欧米の政治状況の特徴だったと言えるかもしれない。 だが、日はそれをもう2年も前に先取りしている。極右政権が発足して既に3年が経過しようとしている。お隣の韓国も似たようなもので、朴槿恵政権は疑いもなく極右政権である。ただ、韓国の場合はまだしも裁判所が極右政権の意図を「忖度」した判決を下さないだけの良識を保っていることが先の産経新聞記者の無罪判決で示された。一方、日では夫婦別姓の強制を最高裁判所が合憲と判断したが、これは露骨に「夫婦別姓は家族の解体を目的とした共産主義のドグマだ」と言い放ったことのある極右宰相・安倍晋三の意を汲んだ判断としか言いようがない。 ついでだから書くが、日の右翼(極右)による慰安婦問題の歴史修正主義に対する韓国極右政権の態

  • きまぐれな日々 野党再編or共闘には「橋下徹の排除」が絶対条件だ

    今朝は新聞休刊日だけれど、昨日(12/13)まで朝日新聞の一面トップを飾っていたのは「軽減税率」の話題だった。私はこんなものはマスメディアが大きく取り上げるだけでも腹立たしい限りだと思っているのだが、幸いにも村野瀬玲奈さんのブログが「自公政権が流通させる『軽減税率』という言葉と、茶番の自公協議を実況するだけの報道、その茶番の裏で新聞への『軽減税率』適用が決まっているらしいことを言わない新聞への批判」という長いタイトルの記事をリリースして下さっていて、その中には『kojitakenの日記』の、「橋下、『軽減税率』で公明党に『譲歩』した安倍晋三の『決断』(=猿芝居)を『凄すぎる』と絶賛 (呆)(呆)(呆)」という、これまた長いタイトルの記事の一部も引用していただいているので、この件に関心のおありの方は村野瀬さんの記事を読まれると良いかと思う。 なお、昨日のTBSテレビの『サンデーモーニング』、

  • きまぐれな日々 「リベラル」が育てたモンスター・橋下徹と「下剋上」

    5日に大阪府知事選、昨日(8日)には大阪市長選がそれぞれ告示され、4年前に続いて「大阪ダブル選挙」が始まった。 4年前は府知事選で橋下一派(大阪維新の会)の松井一郎が民主・自民相乗り候補の倉田薫に圧勝した。また、市長選では府知事から転じた橋下徹が民主・自民・共産の支持ないし支援を受けた当時の現職・平松邦夫にやはり圧勝した。この選挙で橋下は「既成政党との対決」を打ち出すポピュリズム戦術によって、大阪市民をまんまと騙しおおせた。 前回はそれでも、当時谷垣禎一が総裁を務めていた自民党は橋下一派(大阪維新の会)とはっきり対決した。今回は違う。 自民党大阪府連が大阪維新の会と対決しているのは前回と同じだ。だが、自民党総裁の安倍晋三と内閣官房長官の菅義偉は、半ば公然と「維新シンパ」であることを折に触れてちらつかせている。 4年前の総裁で、現在は党幹事長である谷垣禎一は、このような官邸が率先しての「反党

  • きまぐれな日々 「下着泥棒」高木毅の首も取れない「最低日本」の言論の萎縮

    安倍政権の独裁がどこまで続くか見通しが得られなくなり、坂野潤治氏が言うところの「崩壊の時代」がいよいよ暗さを増してきた今日この頃だが、特に感じるのは「言論の萎縮」である。 たとえば『週刊新潮』に30年前の下着泥棒の疑惑を書き立てられた高木毅すら、未だに大臣の座に居座っている。 私が思い出すのは、1989年に『サンデー毎日』に女性スキャンダルを書き立てられた宇野宗佑であって、同年7月の参院選に自民党が惨敗したことだ。当時宇野のスキャンダルに国民は憤激し、内閣支持率は暴落した。それに対し、高木毅の大臣就任を含む第3次安倍内閣の改造で、呆れたことに内閣支持率は上昇している。例えば朝日新聞の調査(10/17, 18)では安倍内閣の支持率は41%であり、4割の大台を回復してしまった。 「強きになびく」ことを行動原理としてイキがっている情けない国民も増えた。高木毅の一件を報じた朝日新聞記事についた「は

  • きまぐれな日々 立憲主義、そして「日本の土台を破壊」した安保法案の成立

    ついに稀代の悪法、憲法違反の安保法案が強行採決の末に成立した。 この件に関するメディアの報道について、『kojitakenの日記』に書いた。こちらには簡単な総括記事を書く。『kojitakenの日記』には、「はてな」への登録という障壁があってコメントできないと仰る方も少なくないので、こちらでは今後(というか前回からだが)簡潔な記事を書いて、どうぞコメントしてください、というスタイルで行こうと思う。正直言って、こちらのブログはアクセス数もだいぶ減っているので、長文の記事を書いても「労多くして功少なし」になっているのである。 今回の安保法案成立の核心を突いた言葉だと感心したのは、今やすっかり「リベラルの闘士」と化した岸井成格が9月18日放送の『NEWS23』でフリップに書いて示した「日の土台を破壊!」だった。 結局そこなのだ。憲法による政権の縛りを解き、政権が、そして軍隊が好き勝手に自衛隊

  • きまぐれな日々 安倍晋三はもう勝利の雄叫びを上げている

    残念ながら、もうよほどのことがない限り、安保法案成立は避けられない情勢となった。もちろん最後まで諦めはしないが、以前からずっとやっている野球の試合とのアナロジーで言うと、9回表に敵にダメ押しの犠牲フライを打たれ、大差で9回裏を迎えている状態だ。 犠牲フライとは8月14日に安倍晋三が発表した「安倍談話」である。安保法案推進派ながら、戦争責任の問題に関しては一家言のある読売新聞の老ドン・ナベツネ(渡邉恒雄)の意向を安倍は受け入れ、「4つのキーワード」を談話に入れた。しかし同時に、安倍はそのことを親しい人間たちにリークし、ダメージを最小限に抑えた。具体的に言えば、産経新聞の阿比留瑠比は、「安倍談話」をワイツゼッカー談話と対比した。それどころか、下記のような「得点」を稼いでいる。以下、「談話」当日の8月14日の安倍の記者会見を記録した官邸のウェブページから引用する。 http://www.kant

  • きまぐれな日々 「正念場の8月」到来。まず礒崎陽輔の首を取れ

    8月に入った。例年にも増して暑い今年は例年にも増して熱く「戦争」が語られるだろう。そして、安倍晋三を日政府から排除できるかどうかの「正念場の月」でもある。 たとえば毎日新聞が「安全保障関連法案への対応で内閣支持率が急落したことを受け、首相と距離を置く議員らが色めき立っているという状況だが、対抗馬擁立は容易ではなさそうだ」などと(毎日に限らず)新聞特有の表現で無責任に書く9月の自民党総裁選くらいは最低限、無投票ではなく有力な対抗馬が立って行われなければならない。それによって自民党という政党に生命力が残っているかどうかが問われる。 というより、安倍晋三が日という国に決定的なダメージを与える前に日政府から排除できるかどうかに、今世紀前半のこの国の命運がかかっているといっても過言ではないと私は考えている。 昨夜遅くに書いた『kojitakenの日記』に、7月12日付朝日新聞4面に掲載された前

  • きまぐれな日々 憲法学者を無視する安倍と読売/派遣法改悪で維新が裏切り

    6月4日午前に開かれた衆院憲法審査会で、憲法を専門とする有識者三人を招いて参考人質疑が行われ、3人の参考人とも集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案について「憲法違反」との認識を表明した。この件を東京新聞が当日の夕刊一面トップで大きく取り上げたのをはじめ、夜のNHKニュースでも詳しく報じられ、姜尚中が無気力にも「消化試合」などと評していた安保法案の審議がにわかに注目されることになった。 無気力だったのは姜尚中だけではない。全国紙は当日の夕刊ではどの新聞もこの件を取り上げなかった。衆院憲法審査会が開かれたのは午前中だったにもかかわらず、読売はもちろん、朝日や毎日も4日の早い時点では大きく取り上げるべきニュースだと認識していなかったということだ。 毎日は5日付一面トップ、朝日は同じく一面の、但しトップではなく左肩の位置で報じたが、東京新聞をはじめ通信社の記事配信を受けた地方紙の多くが