大相撲の春巡業で、挨拶のため土俵に上がった舞鶴市長が突然倒れ、救命措置に駆け付けた女性が行司から土俵を下りるよう求められた。その後相撲協会から謝罪はあったが、土俵は女人禁制という理由で善意を拒んだこの事件は、人命より伝統を取るのかという批判を呼んでいる。さらに海外では、融通の利かない相撲界の体質に加え、日本で根強い「性差別」を紹介する例として、主要メディアが報じている。 ◆事件の動画拡散。相撲界への批判相次ぐ ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)やCNNは、この事件を撮影したビデオがソーシャルメディアやテレビで広がったことで、日本国内で大きな注目を集めたと報じている。「人命より伝統優先なのか」、「一刻を争う事態に、信じられない発言」、「ばかげた日本的価値を示した事件」など、ソーシャルメディア上では、女性に土俵を下りるようアナウンスしたことに批判が集まったとしている。テレグラフ紙は、「人命より