6日の朝日新聞「天声人語」に登場した「与謝野る」なる“新語”が波紋を呼んでいる。新党結成を目指す与謝野馨元財務相の動きに引っかけたものだが、ネット上などでは「そんな言葉、聞いたことがない」と疑問の声が噴出。同紙がかつて、誰も知らない言葉をあたかも流行語であるかのように掲載した“前科”にちなみ、捏造説まで飛び出している。 天声人語は、《若い世代は新語を造るのがうまい》として、《女生徒同士で「すごく与謝野ってるよ」などと言う》と紹介した。 それによると、「与謝野る」は歌人・与謝野晶子の歌集「みだれ髪」から取られた言葉で、寝癖などで髪が乱れている様子を指す。新語を集めた大修館書店発行の「みんなで国語辞典!」に収められているという。 同欄では、この新語の話をマクラに、与謝野晶子の孫にあたる与謝野元財務相の自民党離党騒動に言及。《「与謝野る」に仲間から抜けるという第2の意味が加わるかもしれない