年末も大詰めのこの時期に「自炊の森」なるレンタルスペースが秋葉原に仮オープンした、ということで、ネット上での議論もなかなか盛り上がっているそうである。 http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20101228/etc_jisui.html いわゆる“自炊”用機材(高速スキャナ等)を店内に設置するだけでなく、裁断済み書籍も店内で提供し、対価を取って利用者に“自炊”させるサービス、とくれば、正常な感覚を持ったビジネスパーソンであれば、「著作権大丈夫か?」という危機感を抱くはずだが、今回の「自炊の森」が面白いのは、わざわざ、 「知的財産権に詳しい弁護士と相談し、問題ない仕組みと判断した」 と公言して、自らの正当性をアピールしているところ。 しかも、自らのビジネスモデルの正当化根拠として、著作権法30条(私的複製)、同条1項1号に関する附則5条の2(