2011年06月16日12:01 カテゴリ イチロー「限界説」のセイバーメトリクス的解析 長い不振が続いたイチローに、ようやく「復活」の兆しが見えてきた。6月11日以降4試合連続で2安打。2割4分8厘まで落ちた打率も2割6分2厘まで回復した(以下、数字は6月14日現在)。 しかし、OPS6割3分1厘は、規定打席到達打者164人中141位。右翼手として出場した試合に限ると、OPS6割2分5厘は、規定打席到達右翼手16人中最下位。37歳となったイチローに「限界説」がささやかれるゆえんとなっている(ちなみにイチローのメジャーにおける通算OPSは7割9分9厘)。 今回のテーマは、イチロー「限界説」を検証することにあるが、イチローのプレーの個性(「イチローらしさ」と言ってもよいだろう)をもっともよく反映する数字二つを見ることでその当否を論じよう。 「イチローらしさ」を表す数字の第一は、BABIP(b