1964年9月23日、後楽園球場で行われた巨人対大洋の28回戦。5回裏、王貞治は大洋の佐々木吉郎投手から右越えにホームランを放ち、シーズン55本塁打の日本新記録を達成した。 バレンティン(ヤクルト)が王貞治(元巨人)などの持つシーズン55本塁打の日本記録に迫るようになってから、さまざまな記事が紙面を飾っている。いい機会なので、王とバレンティンが放ったホームランのさまざまな部分に焦点を当てながら、2人の共通点や異なる点をくらべてみようと思う(今季成績は9月1日現在のもの)。 王が55本塁打を打つまでのプロ野球記録は1963(昭和38)年に南海の野村克也が記録した52本。翌'64年、王は野村の記録を3本上回り、以来約半世紀にわたって「55本塁打」はプロ野球記録として君臨してきた('01年にT・ローズ(近鉄)、'02年にA・カブレラ(西武)が55本塁打を放ち並んでいる)。 55本超えに挑んでいる
![バレンティンが超えようとする、王貞治“55本の奇跡”を再検証。(小関順二)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/463f6dec9ceaa7271bbdcca09660e8f5acb70ae6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fb%2F3%2F-%2Fimg_b3691c368af5701d3dcd0bf663f96f86227001.jpg)