打者4人に対して安打性の当たりを許さず、経験値の高さを見せた木田(左)と小林宏(右)。現地視察に来た中日・落合GMは選手名こそ明言しなかったが「ここにいちゃいけないメンバーがいた」とトライアウトを総括した。 11月10日の静岡は雨。 悪天候のなか、それでも大勢のファンが合同トライアウトを観戦するために草薙球場に足を運んだ。 今年は何より、「大勢」のスケールがけた違いだった。 入場者数、約1万人――。 昨年までは一塁または三塁側スタンドの一角でしか観戦できなかったこともあり、多くても1000人を少し超える程度だった。 それが、今年はスタンドを全面開放。例年同様、入場料が無料ということもあり立ち見客も数多く、内野席だけで表現すれば「立錐の余地なし」。雨のため会場が室内へと移されても、施設の周りには黒山の人だかり。その盛況は終始変わらなかった。 門戸を広げればこれだけの集客が望める。だからこそ日