7月1日、日本代表の前監督である西野朗氏がタイ代表の監督に就任するというニュースが日本とタイを駆け巡った。特にタイのファンたちは歓喜に沸いた。アジアで最も強く、憧れでもある日本代表の、しかもついこの間のワールドカップ・ロシア大会で16強に導いた監督がタイに来る。タイ国内のプロリーグも盛り上がり、タイもワールドカップ出場を目指そうとしているタイミングだ。夢に一歩近づいたと誰もが思ったに違いない。 ⇒【画像】日本代表ユニフォームを着るタイ人少年 ところが、発表翌日に帰国した西野氏が日刊紙の記者の問いかけに対し、タイ代表就任を否定するという事態になってしまった(参照:“西野朗氏がタイ代表監督就任を否定「現段階でない」”|日刊スポーツ)。いったいなぜこんなことになってしまったのか。タイのサッカー関係者に話を聞いた。 就任を否定した速報は7月3日の日本時間早朝に公開され、わずか3~4時間後にはタイで