5月29日の午後遅く、アメリカのドナルド・トランプ大統領はホワイトハウスで記者会見を開き、中国に対する今後の方針を発表した。 中国政府が全人代(全国人民代表大会)で香港に対する国家安全法の適用を決定したことを受けて、香港から自治を取り上げ、「1国2制度」の方針を反故にしたと強く批判した。また新型コロナウイルスの感染拡大に関しても、その責任は中国にあるという、これまでの主張を厳しい口調で繰り返した。さらには世界保健機関(WHO)との関係を断つことを正式に表明、拠出金は他の公衆衛生分野に振り向ける意向も明らかにした。 「ミネアポリス」で「中国批判」が吹き飛んだ だが、記者団をかなりの長時間待たせた上で始まった会見には、スティーブン・ムニューシン財務長官やマイク・ポンペオ国務長官も同席していたが、結局は10分弱ほど一方的に自己の主張を述べただけで打ち切り、記者団からの質問も一切受け付けないままに