24日に静岡スタジアムで行われたJ1の清水-浦和で浦和サポーターの4人が警備員への暴行容疑で逮捕された問題で、Jリーグの大東和美チェアマンは26日、浦和からの事実関係の報告を待って、裁定委員会で処分を検討する考えを示した。 浦和はサポーターが乗った大型バスから清水の選手バスに向かって爆竹や発煙筒が投げられた事実も確認した。大東チェアマンは「逮捕者が出たことも遺憾だが、選手バスへの危険な行為は前例がない。厳正かつ慎重に対処したい」と述べた。 チェアマンは裁定委の答申を受け、クラブに対し、制裁金や勝ち点減、出場権☆(刈のメが緑の旧字体のツクリ)奪などの処分を科すことができる。
サッカーの日本代表FW岡崎慎司(27)がシュツットガルトから、来季は同じドイツ1部リーグのマインツに移籍することが25日、分かった。関係者によると、複数年契約などの条件面は大筋で合意しており、メディカルチェックなどを経て正式決定する。 今季13位のマインツは攻撃の主軸を担ったハンガリー代表ソロイの放出が決定的で、代役として岡崎の獲得に乗り出していた。岡崎は今季、シュツットガルトではけがなどのために控えに回ることが増え、25試合に出場し1得点にとどまっていた。日本代表として出場したコンフェデレーションズカップで、イタリア戦とメキシコ戦で2試合連続ゴールを決める活躍をした。 大会を終えてブラジルから帰国した岡崎は「そういう(移籍する)ことになれば、1年間結果を出すことに挑戦したい。環境が変化すれば、自分も変化できる」と話した。
当初は期間限定と思われたヤンキースとイチローの“ニューヨーク物語”は、好評につき、その上映期間が延長されることになった――。 現地12月19日、今オフにFAとなったイチローのヤンキースとの再契約が正式発表された。2年契約で、年俸総額は1300万ドル(約10億9400万円)と見られる。 この期に及んで、再契約に驚きの声が上がったわけではない。7月23日にヤンキースにトレードされて以降、イチローは67試合で打率3割2分2厘、14盗塁と予想以上の好成績。プレーオフのアメリカン・リーグ優勝決定シリーズでもチーム最高の打率3割5分3厘(17打数6安打)を残すなど、大活躍を果たした。そのユニークなプレーに魅了された地元ファンの間でも、残留を望む声が高まっていた。 イチロー本人も、シーズン中から「理想的な環境」「ここでしか味わえないものは確実に存在する」といったようなヤンキース愛を感じさせるコメン
日本ハムに1位指名され、困惑の表情を浮かべながら報道陣の質問に答えた花巻東高の大谷翔平=25日午後、岩手県花巻市【写真は共同】 高校卒業後にメジャーリーグを目指すことを表明した「160キロ右腕」大谷翔平(花巻東高)は、ドラフトで北海道日本ハムから1位指名を受け、まずは北海道日本ハムと入団交渉を行うこととなった。高校から直接メジャーに挑戦する大谷について、日米の球界で活躍した小宮山悟氏に話を聞いた。 ■ダルビッシュは「ダルビッシュ」になってからメジャーリーガーになった ――メジャー志望を明言していた大谷翔平は北海道日本ハムに指名されました。小宮山さんはメジャーを経験されていますが、彼の決断についてどのように思われますか? 本人がどう思っているかが重要です。「アメリカで野球をやりたい」のか、「メジャーリーガーになりたい」のか。 大谷投手が今アメリカに行っても、ヨーイドンでメジャーリーガーに
それは10月3日(現地時間。以下同じ)のヤンキース対レッドソックス戦、7回裏1死一、二塁からイチローが右中間への2点タイムリー二塁打を放った直後のこと―――。 2位のオリオールズがレイズに1対4で敗れたとの報が届き、ヤンキースの地区優勝がついに決定。その瞬間、ジャンボトロン(大型スクリーン)には「2012年アメリカン・リーグ東地区制覇」のグラフィックが踊り、スタジアムは爆発した。 本来はヤンキースにとって予定調和のはずの地区優勝。しかし、今季は後半に入り苦しみ抜いただけに、選手、ファンの喜びはひとしおだったのだろう。 「こういう戦いで自分たちが知らないうちに、おそらく自分たちの知らない力が蓄えられたのかも。僕がヤンキースに来たのは、少しでも自分の力を必要としてもらうこと。それを結果として出すことができて、ホッとしています」 結局は14対2の大差でレッドソックスを下したゲーム後、イチ
サッカー日本代表は11日、ワールドカップ(W杯)・ブラジル大会アジア最終予選の第4戦、イラク戦(埼玉スタジアム)に臨み、1−0で勝利した。日本は前半に前田遼一がゴールを決め、これが決勝点となった。この結果、日本は3勝1分けの勝ち点10でグループBの首位に立っている。 試合後、イラクのジーコ監督は「非常にコンディションが悪い選手もいて、万全の状態で出せない状況にある」と先発メンバーを大幅に変えた理由を説明した。また日本については「グループ1位になるのは間違いない」とその実力に太鼓判を押した。 ■失点はわれわれの凡ミス 日本の勝利を称賛したい。イラクにとっては非常に難しいゲームだった。選手たちはとても努力してチャンスを作り出していたが、それを得点には結びつけられなかった。失点はわれわれの凡ミス。もともと警戒していたのがサイドからのスローインだったが、あの場面では別のプレーを警戒してミスをして
ヤングなでしこ、オープンな日韓戦がもたらしたもの (1/2) U−20日本女子代表 3−1 U−20韓国女子代表 U−20女子ワールドカップ(W杯)は30日から決勝トーナメントに突入。東京・国立競技場では、19時30分の日本対韓国に先立ち、16時からナイジェリア対メキシコの試合が行われていた。 ナイジェリア・サポーターによる、独特のリズムが断続的にスタジアムを包む中、拮抗(きっこう)した試合展開が続いた。ゲームを支配していたのはナイジェリアだが、メキシコも守護神サンティアゴがファインセーブを連発し、劣勢にあってもしっかり後方からビルドアップしてチャンスをうかがう。なかなか点は入らないものの、どちらも持ち味を生かしたサッカーを展開していて、あっという間に時間が過ぎてゆく。試合は0−0のまま決着がつかず、今大会初の延長戦へ。そして延長後半4分、オパラノジーの決勝ゴールが決まり、ナイジェリアが
146キロに達するストレートと、相手打者が「消える」と話すスライダーで三振の山を築く桐光学園・松井【写真は共同】 これはもう、べらぼうな数字である。いいですか。初戦、今治西高から22三振を奪い、1試合最多奪三振の記録(従来は1925年の森田勇[東山中]の19、以後4人あり)を87年ぶりに塗り替えると、続く常総学院も19奪三振。「18くらい取られるのでは……と言っていたが、本当に取られた」(常総学院高・佐々木力監督)というから、桐光学園・松井裕樹の投球はまるで劇画のようだ。 ■圧巻だった初戦の今治西高戦の10者連続三振 146キロに達するストレートと、落差の大きい鋭いスライダー。昨年の6月ごろから、カウントを整える球として取り組んだが、改良に改良を重ねて伝家の宝刀となった。神奈川県大会では、46回3分の1を投げて68奪三振。今治西高戦では3回まで7、6回まで13と奪三振ペースはまったく衰えず
日本人ではボクシング史上初となる、WBC世界ミニマム級王者・井岡一翔とWBA世界同級王者・八重樫東による統一世界タイトルマッチが20日、大阪・ボディメーカーコロシアム(大阪府立体育館)で行われた。 試合決定をもってボクシング史に刻まれることが約束された一戦は、両者の入場から最高の盛り上がりと緊迫感を持って試合開始を迎える。 序盤、井岡は足を使って距離を作り、八重樫が入ってこようとするところにカウンターを合わせていく。それに対し八重樫も手をこまねいておらずに距離を詰め、右ストレート、左フックを強振。井岡のジャブとカウンターの右ストレートに両目を腫らされた八重樫だが、強打でとらえるのが印象的で4Rを終えての採点は、3者が38−38をつけるイーブン。 中盤以降も距離を作る井岡、それを追っていく八重樫という展開になるが、八重樫の目の腫れに度々ドクターチェックが入る。接近戦の打ち合いでは八重樫
歩んだキャリアという点においては、国内リーグを経ずにドイツに飛び出した風間八宏は、Jリーグ一筋の遠藤保仁(ガンバ大阪)とは対照的な道を進んだ選手だ。風間は筑波大学を卒業すると、多くの実業団チームからのオファーを断ってドイツのレバークーゼンに入団した。日本サッカー界の海外組の先駆け的存在である。 しかし、「絶対的な技術」をベースに、「俯瞰(ふかん)的な視野」を持ってプレーしたゲームメーカーという意味においては、2人には多くの共通点が見られる。特に“天才”と呼ばれた点において――。 解説者として活躍するだけでなく、筑波大学の監督(インタビュー時点/現川崎フロンターレ監督)として日本サッカー界に新たな潮流を生み出そうとしている風間の目に、現代表のゲームメーカーはどう映っているのだろうか。 ■「日本に1人しかいない」選手 ――早速ですが遠藤保仁のプレーを見て、「おもしろい」と感じるのはどんなと
今季開幕直後のこと――。2月の春季キャンプも開始ギリギリにヤンキースへの入団が決まった39歳の大ベテラン、ラウル・イバネスがこんな話をしてくれたのを思い出す。 「所属チーム決定が遅れても、特に難しいことはなかったよ。この状況には何か理由がある、なるようになると思っていた。ただ唯一、春季キャンプの間に住む場所を急いで決めなければいけなくなって、それだけは大変だったけれども(笑)」 松井秀喜とその周囲の人間も、ここしばらくはフロリダ州のレイズ練習施設の近くにある宿泊先探しに奔走していたのだろうか? レイズからのマイナー契約オファーのニュースは、4月も下旬になって突然に飛び込んできた。30日(現地時間)には無事に正式契約が発表され、5月1日には入団会見の予定。遅ればせながら、こうして松井のプロ20年目は始まることになったのである。 しかし、決定が遅れたとはいえキャンプからチームに合流でき
ストラマッチョーニ監督就任以来、2戦連続でベンチスタートとなった長友。再びスタメンの座を奪い取ることができるか【Photo:Maurizio Borsari/アフロ】 「ユウトは素晴らしいポリバレンス(多様性)を誇り、われわれにとっては重要な選手であることに変わりはない。ただ、今週1週間の調子は必ずしも最高ではなかった」 6日、カリアリ戦を前にした記者会見で、3月26日から就任したアンドレア・ストラマッチョーニ新監督は長友についてそう語った。1日のジェノア戦ではサイドバック(SB)にハビエル・サネッティとクリスティアン・キブを起用し、長友佑都は最後までベンチ、そして7日のカリアリ戦でも彼に出番は訪れなかった。2試合連続で出場機会がなかったことはインテル移籍以来初めてのことだ。前監督の解任を機に長友もポジションを失ったということは、やはり評価を落としたという意味なのだろうか。 とはいえ彼
リーグ戦でクラブ史上初の開幕3連敗を喫し、並行して行われるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)も2連敗。クラブ史上初となるブラジル人監督としてチームを率いたセホーン体制は、公式戦5連敗という泥沼の中でピリオドが打たれた。 異例の早期解任にクラブが踏み切ったのは、単に結果だけの問題ではない。 「わたしは攻撃的なサッカーを志向する。だからと言って守備を疎かにはしない」。1月の新体制会見でセホーン前監督はキッパリと言い切っていたが、昨年クラブ史上最高の勝ち点70を積み上げ、リーグ最多得点を記録した大阪の雄は、今季最初の公式戦となったACLの対浦項スティーラーズ戦で0−3とホームで完敗。「まだ1試合目だけど、僕は相当な危機感を持っている」。新加入の今野泰幸がこう漏らすほど、攻守における完成度は低かった。 セホーン体制下での5試合は、すべて先制される展開が続いていたが、深刻だったのはクラブが誇
いつの頃からか、セーフコ・フィールドのライトは、「エリア51」と呼ばれるようになった。 イチローの背番号に由来するが、エリア51そのものは、元々ネバダ州ラスベガス郊外にある米空軍基地の俗称だ。実態がほとんど公表されておらず、墜落したUFOが運び込まれて研究されているとか、宇宙人の死体が回収されたとか、ミステリアスな噂(うわさ)が後を絶えないが、そんな神秘性こそ、イチローのプレースタイルと重なったのかもしれない。 エリア51はまた、厳重な警備で知られ、イチローの隙のない守備ともイメージがマッチしたのだろう。 ■データから見えてくる守備の“異変” ただ昨季、データ的に見ればその「エリア51」の防御に異変が起きた。 例えば、UZR(アルティメット・ゾーン・レイティング)という1人の選手が平均的な選手に比べてどれだけ失点を防いだかという指標によれば、その数値は−5.7で、イチローが守っている
ミランとのダービーマッチに勝利し、喜ぶインテルの長友。フル出場して6連勝に貢献した【Getty Images】 イタリア・セリエAが15日に行われ、アウエーでミランとの“ミラノ・ダービー”に臨んだインテルは1−0で勝利した。長友佑都は左サイドバックとして先発し、後半途中からは左MFでプレー。攻撃面でもチャンスを演出するなど、フル出場して勝利に貢献した。インテルは6連勝を飾っている。 以下は、試合後の長友のコメント。 「(日本人として初めてミラノ・ダービーに出場した感想は?)意外に、思ったより冷静に試合に入れて、いろいろな経験をさせてもらってるな、成長したというのがあった。今日も冷静にプレーできたということに、自分個人として成長したなと感じます。今日は素晴らしい選手たちが前にいるんで、前半はやっぱり向こうがホームなんで、ガンガン攻めてくるなと僕らも思っていたんで、しっかり(失点を)0に抑
FIFA女子世界最優秀選手に選ばれた澤(左)。有効投票総数の48%が澤に集まり、ダントツの支持を誇った。隣はバロンドールを受賞したメッシ【写真:AP/アフロ】 2011年の夏の終わり。つい数カ月前に女子ワールドカップ(W杯)のMVPに輝いていた澤穂希は、こんなことをつぶやいた。 「わたしは、何も一番じゃないんです」 なでしこジャパン(女子日本代表)の合宿では、時折、選手の運動能力テストを行っている。持久力やダッシュ力、ジャンプ力などを測定するのだが、澤はどの種目でもトップになったことがないという。なでしこジャパンの中で、飛び抜けて得意な種目もなければ、飛び抜けて苦手な種目もない。 「だから、澤穂希という選手は、言ってみれば平均点のサッカー選手なんですよ」 この言葉に象徴される謙虚さこそが、澤を世界の頂点にまで引き上げた原動力なのだろう。 2012年1月9日(日本時間10日)、澤穂
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