戦国期を彩る個性派武将たちには、それぞれ「十八番」とも言える得意戦法がありました。ここではその有名な武将たちの得意戦法をご紹介します。 武田信玄 → 啄木鳥の戦法 上杉謙信 → 車懸りの陣 真田幸村 → 影武者攪乱戦法 豊臣秀吉 → 水攻め/干し殺し 鈴木重秀 → 組撃ち鉄砲 島津義久・義弘→ 釣り野伏せ 伊達政宗 → 騎馬鉄砲隊 武田信玄→啄木鳥の戦法 この啄木鳥(きつつき)の戦法は、啄木鳥がエサを捕るときに、木の反対側をつついて虫をびっくりさせて穴から這い出させ、出てきたところを捕らえるという習性に目を付けた軍師・山本勘助が川中島の合戦時に進言したことに始まる。 つまり、機動力のある精鋭部隊を敵陣の中核や留守城などに迂回進軍させ、敵がそれに気を取られている隙に本軍で一気に攻略するというものである。 川中島の合戦においてはさすがに敵は謙信、この戦術を見破り、武田勢は大苦戦となる。しかし、