「私の本棚」の第四弾目はこちら、「デザインのデザイン」 初版の発行は2003年、原研哉さんというデザイナーの本です。 私にとって、もっと早くに出会っていれば私の人生も変わっていたかもしれないと思える本で、デザインに関する大学・仕事を志す高校生や大学1年生に読んでもらいたい本でもあります。 著者の原さんは出自としては主にグラフィックデザインの領域の方ですが、企業のブランディング戦略(後で述べる無印等)や展覧会のキュレーター、武蔵野美術大学の教授など、様々な場所で活躍されている日本で一番有名なデザイナーと言っても過言ではありません。前回記事で「集落の教え100」を紹介した際に、 巷に溢れているデザインの本は、哲学的あるいはデザイン理論のような堅いものか、著者の自伝的なもの、あるいは「プレゼン必勝法」のようなハウツー本のどれかである場合が多くと書いたのですが、この本は1章で20世紀のデザインの歴