四十人以上の死傷者を出した「軽急便」(本社・名古屋市中区)名古屋支店での立てこもり・爆発炎上事件。容疑者の凶行はけっして許されるものではありませんが、「軽急便」商法を告発する声があがっています。(東海北陸信越総局・小川浩記者) もうかるから 名古屋市の男性(当時二十四歳)は二年半ほど前に「軽急便」の運転手の募集に応募しました。マンションの一室に連れて行かれ、同じ応募者数人と同席しました。「もうかるから」という言葉を信じて、会社側にいわれるままに契約書に署名・なつ印しました。 初めに五万円の保証金を支払いました。百五十万円前後の車の購入の際に、「手付金」として十数万円を払いました。 契約が終わって帰るとき、エレベーターで男性社員から「実は仕事がないんだ」という話を聞き、不安になり父親に相談しました。 あくどい商売 父親が細かく契約内容をみると、二年間は基本的には解約できないようになっていまし