http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090905/1252117392で、「夫婦別姓」という言葉を使ったのは、参照した文献での用語法に従ったまでであり、本来であれば夫婦別苗字というべきであろう。さて、tonmanaangler氏*1はこのエントリーを参照しつつ、(ダイ・ハードな右翼であろう)川西正彦氏のエントリー*2も参照している。先ず記しておきたいのは、tonmanaangler氏にしても、川西氏にしても、近代以降の名前の秩序の崩壊、特に姓と苗字の区別の消失という事態*3を自明な前提として思考しているということだ。それを踏まえた上での話だが、川西氏が大藤修氏の研究を援用して、江戸時代においては「夫婦同姓」が主流だったという主張には、同苗字と読み替えた上で、事実認識として賛成するところが多い。しかし、伝統的に夫婦同苗字が主流だったのだから「夫婦別姓」は認めては