選手同士が激しくぶつかり合うラグビーは、ケガの多いスポーツだ。4年前のラグビーワールドカップでチームに帯同したアスレチックトレーナーの佐藤義人氏は、「ケガからいち早く回復するにはストレッチが重要。そうした『筋肉のしつけ方』は、一般の人にも効果がある」という——。 ラグビーと筋肉には共通点があった ラグビーワールドカップ2019のサモア戦。日本にとってあと1トライが欲しかったノーサイド直前、松島幸太朗選手が最後にトライを決めたとき、4年前の壮絶な戦いの記憶が鮮明によみがえりました。 史上最大の番狂わせといわれた「ブライトンの奇跡」。南アフリカに勝ったその瞬間、日本代表に帯同していた私は同じグラウンドのベンチサイドで感激の涙を流していたのです。 日本代表チームで私に与えられた役目は、ケガをした選手を試合ができる状態にまで回復させること。今も代表の中核として活躍している堀江翔太選手、リーチ・マイ