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ブックマーク / kihiminhamame.hatenablog.com (4)

  • 玉水と姫君、永遠の別れ ~『玉水物語』その22~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    玉水物語 2巻 | 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ ※この記事では、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの画像を、適宜改変して使用しています。 【原文】 放ちたらん時、明[開]けさせ給へ」 と申せバ、打ち泣き給ひて、 「何時《いつ》迄も侍らハんとこそ思ふに、かく末の世の事迄の給[宣]へバ、心許《こゝろもと》なく、いと憂《う》き心こそすれ」 との給[宣]ひながら、此の箱を受け取り給ひて、互いに涙に咽《むせ》び給ふ。 月冴へも参り、人/\も忙ハしげに成れバ、紛らかしつゝ、立ち去りぬ。 姫君もさらぬ様《よう》にて此の箱を引き隠し給ひけり。 【予習の答え】 姫君さらぬようにて此箱をひきかく し給ひけり 【さっくり現代語訳】 この箱の内蓋(うちぶた)は、姫君がお年を召して世の中をお捨てになろうという時に、お開けください」 と玉水が申し上げると、姫君はお泣きになって、 「これからもいつまでもずっと一

    玉水と姫君、永遠の別れ ~『玉水物語』その22~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    noir555
    noir555 2019/06/26
    こちらで紹介されている記事を読んでいるうちに、読書欲が湧いてきて、玉水物語を読み始めました。
  • 迫る参内、去る玉水? ~『玉水物語』その20~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    玉水物語 2巻 | 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ ※この記事では、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの画像を、適宜改変して使用しています。 【原文】 御所へぞ帰りける。 既《すで》に霜月に成りぬれば、御内参りの御儀式、目も驚く斗《ばか》り也。 女房達、童《ワらハ》、三十人、中にも此の玉水をバ中将《ちゅうじょう》の君に為《な》し給へて、一の女房に定めらる。 されども、是を勇ましくも覚へず、常ハ打ち萎《しほ》れたるを、 「如何に?」と怪しミ給へバ、 「何となく風の心地」など云ひ紛らハし、 「如何様《いかやう》にも物 思《おぼ》すらん。 斯許《かバか》り隔て無く思ふを、などか心に込めて言ひ出で給ハざるらん。 語りても慰み給へかし」 との給[宣]へば、打ち泣きて、 「終《つゐ》にハ知ろし召さるべき事なれども、今ハ語り奉らじ。 亡からん跡にも哀れとは覚し召し出させよ」 など申せバ、心苦しう思す

    迫る参内、去る玉水? ~『玉水物語』その20~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    noir555
    noir555 2019/06/14
    次回も楽しみにしています。
  • 「悪い行いには、仏の力で罰が下る!」伯父はそう考えてる  ~『玉水物語』その18~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    玉水物語 2巻 | 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ ※この記事では、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの画像を、適宜改変して使用しています。 【原文】 知りて心とす。理《り》を計つて、そこと案ずるに、起こらざる念《ねん》を理とす。念を払いて功徳《くどく》とす。この仇《あだ》[かたき]を知らずして、思ハんことハ力なし。 延喜《ゑんぎ》の帝《みかど》ゝ申すハ、末代迄忍[偲][慕]ばれさせ給ひし帝成れども、過後[過去]の宿業に拠りて、無間の底に沈ミ給う。 帝ミ[?]の皇子《おほち》高野上人《こふやしやうにん》とて世を背き給ひし人、御夢想の告げに従ひて、無限の底に寄り[?]、炭頭《すみがしら》の如く成るを、金鋏《かなばさみ》にて挟《はさ》ミ出し給ふとこそ申せ。かゝる目出度き御門[帝]だに、前世の業《ごう》をバ免《まぬが》れ給ハず。 又、播磨の書写《しよしや》に住ミける蟒蛇《うハゞミ》、雀の子を

    「悪い行いには、仏の力で罰が下る!」伯父はそう考えてる  ~『玉水物語』その18~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    noir555
    noir555 2019/05/31
    「知りて心とす。理を計って、そこと案ずるに、起こらざる念を理とす。念を払いて功徳とす」。深いですね。シンプルだけど良い言葉です。覚えておこうと思います。
  • 病人を殺せば、来世もまた畜生に生まれ変わりますよ ~『玉水物語』の17~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    玉水物語 2巻 | 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ ※この記事では、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの画像を、適宜改変して使用しています。 【原文】 さしたる科[咎]《とが》も無きに殺したれバ、などか思ひ知らせざらん。 我も此の娘を悩まし、命を取りて思ひをさせんと思う也」 と語る。玉水、 「理《ことハり》なれど、衆生無着証《しゆじやうむじやくしやう》[?]化城品《けじやうほん》[※法華経の一節]と名付けたり。 さりながら、業《ごう》に引かれて六道に迷う罪に拠(よ)りても、元の三途に帰る事、身より出せる炎也。 我等畜類也。未だ業因《ごうゐん》盛ん也。 然《しか》りと言へども、善根《ぜんこん》をもせバ、など今度人体を受けざるべき。 又人体ハ佛の体《たい》也。 心 違《たが》ハずバ、などか今度は仏にならざるべき。 幾程《いくほど》あらぬ世中に一旦の念に引かれて、忽《たちま》ちに此の病者を失

    病人を殺せば、来世もまた畜生に生まれ変わりますよ ~『玉水物語』の17~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    noir555
    noir555 2019/05/28
    連載頑張ってください。江戸文学の魅力を一人でも多くの人に知らしめるために。応援しています。
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