少し前に、久しぶりに「スラムダンク」を読み返した。 最近(ここ十年くらい?)は単行本40巻50巻は当たり前のようになっている中で、31巻で終わるスラムダンクは「え、もっと長かった気がするんだけど、1試合の分量ってたったこれだけだったっけ?」と驚くほどだった。 ただ「スラムダンク」を読んできた人たちはおわかりのように、短くテンポよく進む中の濃度はものすごい。 およそ20年ぶりに読み返したスラムダンクは、めちゃくちゃ面白かった! しかしそれは「以前と変わらぬ面白さ」ではなく、「ストーリー構造に気づいた故の面白さ」となり、さらなる面白さが俺の脳を襲ったわけなんだけど。 そしてその物語の構造に気づいたとき、当時の俺も、みんなも知りたがっていた「本当のエンディング」は、実はもうすでに本編の中に描かれていたのだと知った! 炎の男・三っちゃん スラムダンクは(というかあらゆる物語は)、いくつもの構造を内