私は浪人を一年、留年を一年してもうじき二十四になる。バイセクシャルの男性で、京大に籍を置いている。学部卒業の見込みは立っていない。少なくとも来年は六回生として居座るつもりだが、その後どうなるのかはわからない。どうしたいということもないし、どういう選択肢があるのかもよくわかっていない。今の学部では学習への意欲はてんでわかないが、かといって辞めてしまう踏ん切りもつかない。学費だけはひとまず何とかなりそうなのをいいことに、のらりくらりと時間稼ぎをしている。 勉強というものにこれほど意欲がわかなかった経験はこれまでにないと感じているけれど、ときどき本当にそうだろうかと懐疑的になる。この歳になって今さら恨み言のようにこんなことを書き連ねるのも情けないが、大学に入るまでにしていた勉強は外圧に強いられていたものだったような気がする。私立の一貫校に通っていた中高時代は、自分では時期にもよるがそれなりに意欲