やっぱり、おおごとがあった時には、 吉本隆明さんはどう考えているかな、と思うわけです。 健康状態も、良好とはいえないのですが、 吉本さん、腰を据えて、成り行きを見つめていました。 いつも感心するのですが、 吉本さんの「ものごとのつかまえ方」というのは、 どれほど新しいことに見えようが、 「かつてあったことでもある」として、 二重画像のようにとらえるんですよね。 今回の、震災後の状況を、 「太平洋戦争」のときの日本と、 「ロシア革命」の終幕の政争と重ねました。 「公にどんなことがあろうと、なんだろうと、 自分にとっていちばん大切だと 思えることをやる、それだけです」‥‥結論はここへ。