「アスペルガー症候群」(岡田尊司)｜75
○著者紹介 岡田先生は、東大文学部哲学科を中退後に京都大学医学部に入学、卒業、そして京都大学院医学研究科を修了された。現在は大阪で岡田クリニックを営んでおられる。アスペルガーをはじめとする発達障害や愛着障害などの精神障害に関する著を多く書かれている。 ○著の内容 この本ではアスペルガーの特性、特徴、分類、具体的な人物や社会に適応する方法まで多岐に渡って書かれており、アスペルガーの入門として最適である。細かいことは置いておいて、とにかく分かりやすく、自分を「アスペルガーなのでは？」と疑っている人にはぜひ手に取っていただきたい。 以下、私が考えたこととアスペルガーに関する考察である。 私にはモラトリアムが2年間あった。自分とは何か、どんな存在かを模索し続けていた。何故普通になれないのか、何故自分の人生は辛いことばかりなのか、この問いになんとかして答えを出したかった。19歳ごろには薄々自分が社会
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