「遠足、─一緒に座る人がいないなんて─」 昭和57年生まれ 今年で36にもなる人間の 遠足のお菓子代上限は おおむね"300円"であった これは地域にかかわらずこの程度だったように思う 小学三年生当時 記憶が鮮明に残っているこの頃 私は駄菓子屋通いに心血を注いでいた 「佐藤商店」 「北海電気」 90年代当時の帯広ではこの2店舗が駄菓子屋トップシェア店であった 級友はしきりに「佐藤商店は菓子が安い安い」と連呼しており 私はどうしてもそこに行ってみたかったのだ ちなみにこれらの駄菓子屋は別に安いわけではない─ ただ単価の安い商品を扱っているわけである 正々堂々と定価で売りさばいているわけであり、 安さで言えば 「いちまる」「ニチイ」の方が大量仕入れを駆使しよほど優れているのである。 だが当時は小学生のガキんちょなので、そんなことわかるはずもなく 一個5円~50円の商品であふれかえっている商品バ