中野剛志の『全国民が読んだら歴史が変わる奇跡の経済教室【戦略編】』は、デフレとMMTへのこだわりが残念な内容である。 さて、日本は、1998年からずっとデフレです。 デフレこそが、平成の日本が成長しなくなった最大の原因であることは明らかです。この記事では、中野が相変わらず間違え続ける「国債発行→財政支出」を取り上げる。 民間の資金の流れまず、民間の「Z社が社債を発行して資金調達→Y社に支払う」のプロセスを見る。Z社はA銀行に口座があるが、入金された預金は即座に引き出して現金として保有し、支払もすべて現金で行うものとする。簡単のため、Y社とノンバンクαもA銀行に口座があるとする。 社債をノンバンクαが買う場合、 ①:ノンバンクαは保有する預金で社債を買う。A銀行内部で預金がノンバンクαの口座からZ社の口座に移動する。Z社は入金された預金を即座に引き出して現金を保有する。 ②:Z社がY社に現金
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