台湾・金門島で、中国本土から撃ち込まれた砲弾で包丁を作る呉増棟さん(2020年10月21日撮影)。(c)Sam Yeh / AFP 【11月10日 AFP】台湾・金門(Kinmen)島の鍛冶職人、呉増棟(Wu Tseng-dong)さんは、中国から撃ち込まれた砲弾から台所用の包丁を作るベテランだ。 中国本土からわずか3キロほどしか離れていない同島にある呉さんの工房は、台湾に依然残る戦争の脅威を鮮明に想起させる。 中国政府は台湾を自国領の一部とみなし、武力による統一も辞さない構えを示している。 呉さんは、1958年の最悪規模の砲撃の直前に生まれた。44日間に及んだこの攻撃では、金門島や付近の島々に約50万発もの砲弾が撃ち込まれ、618人が死亡、2600人以上が負傷した。 3代目の鍛冶職人の呉さんは、子どもの頃に鉄の鋳造を学んだ。砲弾を使った包丁作りを始めたのは、同島駐屯の兵士らから特別注文を
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