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ブックマーク / ameblo.jp/rintaro-o (12)

  • 緒方林太郎『言えなかったこと』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 大阪府の橋下知事が、普天間の移設候補として一部を関空で受け入れる可能性を示唆したと報じられています。これについて思ったことを書きます。 私は普天間の移転候補として、どうしても「県外移設」が口にできませんでした。誤解のないように言うと、「県外移設」が望ましいと思いつつも、それを口に出して言うだけの腹の括りが出来ませんでした。 つまり、ただただ簡単に「県外移設」と口にするのは簡単なのです。そして、それは耳当たりも良いでしょう。しかし、これまで苦労してきた沖縄の方々の心に響かないような気がしてならないのです。「代案なき県外移設の言及」というのは、当にただのリップサービスに過ぎないわけであって、長らく苦しんできた宜野湾及び周辺の方には、それが

    緒方林太郎『言えなかったこと』
  • 緒方林太郎『今後の国会』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 参議院で与野党が逆転しました。これで何が変わるかということについて少し考えてみました。 威勢の良い方は「衆議院から来た法案は全部突き返せ」みたいなことを言います。そんな愚かなことをしていたら次は郵政解散以上の大敗北を喫することは火を見るより明らかですから、野党がそんなことをするはずもありません。「法案を参議院で審議未了にしてどんどん廃案にしていく」というのはもう少し筋がいいですが、それとて国民の目から見て先延ばし戦略があまりにミエミエですので常に採用できる策ではないように思います。ましてや、「議長が会議のベルを鳴らさない」といった案を喧伝する人に至っては夢物語と言わざるを得ません。これまで議長に対して「公平な議事運営を」と言っていた以

    緒方林太郎『今後の国会』
  • 緒方林太郎『今後の国会(その2)』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 「今後の国会」ということで書いてみた際、意図的に少し省いたテーマがありました。 それは「参議院先議で『年金流出禁止法』や『天下り禁止法』のような法律をどんどん出して、参議院で可決して衆議院に送ればいい。そこで衆議院が否決する時には違いを国民の目の当たりにすることができる。」ということです。正しいことだと思うのです。そうやって、政策レベルでどんどん与野党が競う姿は来の国会の姿でしょう。しかし、私は実際にそうなるのは簡単ではないと思います。そこまで到達させるのは相当な力が要るでしょう。 何故私が若干厳しめの見方をするかというと、議員立法の限界があるからです。仮に「天下り禁止法」を策定しようとします。そうすると党の政調と衆議院・参議院法制局

    緒方林太郎『今後の国会(その2)』
  • 緒方林太郎『中国囲い込み』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 物騒な題だなと思う方もいるかもしれませんが、あまり過激なことを書くつもりはありません。 北朝鮮ロシア、モンゴル、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、アフガニスタン、パキスタン、インド、ネパール、ブータン、ミャンマー、ラオス、ベトナム・・・、これが中国と陸で国境を接している国です。これらの国の大半は中国の進出に対して、表向き歓迎しつつも心底中国に飲み込まれるのではないかと恐れているのが実状です。中国とある程度対等に対峙できると言えばロシアとインドくらいです。それにパキスタンが続く感じですかね。それ以外の国は中国と国境を接していることにかなりの警戒感を持っています(ちょっと北朝鮮は特殊ですが)。まあ、あのロシアですらダマンスキー島の国境

    緒方林太郎『中国囲い込み』
  • 緒方林太郎『質問主意書』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 国会議員には「質問主意書」という制度があります。あまりこの言葉自体は有名ではないのですが、要するに「文書質問」です。国会議員が自分の所属する院(衆議院、参議院)の議長に提出して、議長から内閣総理大臣宛に提出される質問です。したがって、お返事も閣議決定を経て内閣総理大臣から国会議長宛に返って来ます(そして、提出した議員に戻ってくる)ので、とても権威の高い質問のスタイルです。衆議院はこちら 、参議院はこちら です。 この質問主意書がやってくると担当のお役所はとても大変です。内閣総理大臣名で、未来永劫残る文書回答を返すわけですから、それは責任が重いんです。国会審議(実際に口頭で質問して口頭で答える、我々が普通に知っている国会)だと時折、変な答

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  • 緒方林太郎『六者会合の今後』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 北朝鮮の核開発をめぐって、アメリカ北朝鮮にあれこれと秋波を送っているように見えます。アメリカのヒル国務次官補は突然平壌を訪問して、「六者協議合意履行に向けた意思を再確認した」ということのようです。これは一昨年9月19日の「第四回六者会合共同声明 」と今年2月13日の「共同声明の実施のための初期段階の措置 」を指します。ヒル次官補は「これで非核化に専念できる」といった趣旨のことを言っていました。何でも7月上旬に六者協議を再開して、7月下旬には外相会合までやるそうです。 何かが動いているように見えますが、冷静に考えれば、ここまで北朝鮮による核開発が止まったわけではありません。マカオの銀行に凍結された資金をめぐってゴタゴタしていただけです。

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  • 緒方林太郎『外交力強化へのアクション・プラン』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 先般、与党自由民主党が「外交力強化へのアクション・プラン10 」というのを出しました。折角ですからよく読んでみました。感想は「でき過ぎ」という言葉に纏められます。麻生大臣の肝いりという面が無きにしも非ずですが、この文書は外務省がやってほしいことのショッピング・リスト化しています。政党の文書ということになっているものの、多分、事実上外務官僚が相当に書いたと見ていいでしょう。自分達がやりたい(けども独力では実現できない)ことを政治家の力を借りて押し進めて行くやり方だと思います。あまりやり過ぎると色々なところからしっぺ返しが来るよ、ただのランチは存在しないんだよ、そんな気持ちになるくらい外務省にとって「ほぼ満点」の文書です。 テーマは広範に亘

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  • 緒方林太郎『省庁再再編』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 省庁再編が行われてから6年になります。多くのことが再編されたのですが、大きいものを挙げると(1)自治省、郵政省、総務庁で総務省、(2)建設省、運輸省、国土庁、北海道開発庁で国土交通省、(3)厚生省と労働省で厚生労働省、(4)文部省と科学技術庁で文部科学省、(5)色々とゴチャゴチャ突っ込んで内閣府、まあこんなところでしょう(その他にもあるのですが、まあ大所はこれくらいのはずです。)。 これがあまり上手く機能してないところがあるんです。私の外務省での経験で言うと、各お役所には国際担当部局というのがあります。外国との窓口となる仕事をやる部局で、財務省とか経済産業省を除くと、えてして省内では「外務省とつるんで外国で勝手な譲歩をしてくる」とお叱り

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  • 緒方林太郎『公務員制度改革の要点』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 先日、北九州市役所の方と話していたときのことです。愚かな私はまず一番最初に「ところで○○さんは何年入庁なんですか?」と聞いてしまいました。相手は「?(何を聞いとるのだ、こやつは?)」という顔をしながら「ええと平成●年に入りましたけど・・・」という返事がありました。これ、意外に公務員制度改革を考える際に重要なポイントなのです。 中央官庁では同時昇進のシステムが出来上がっているので、どれくらいのポジションにいる人かを判断する唯一の基準が「入省年次」になります。逆に普通の地方自治体では、あまり入庁年次というのは重要ではなくて、まずは「係長試験」が分水嶺になるようで上級職であろうが、中級職であろうが、皆この試験に合格しようと頑張るわけです。そし

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    nomuri7
    nomuri7 2007/06/09
  • 緒方林太郎『中国と台湾(ちょっと違った視点から)』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 最近、台湾がセントルシアと国交を樹立し、それに応じて、中華人民共和国がセントルシアと断交したという記事を見ました。「おー、やっとる、やっとる」というのが率直な感想です。 あまり知られていませんが、世界には中国といえば台湾を正当政府として承認している国がたしか25カ国くらいあると思います(1972年以前の日もそうだった)。世界全体に200程度の国がありますので、8ヶ国に1つは台湾を承認しているわけです。大体がアフリカの国か、カリブの島国だったように記憶しています。 台湾の外交というと、この数字を一つでも増やすことが至上命題ににっています。そのためには涙ぐましい努力をするわけです。私がアフリカにいた頃の経験では、影響力が小さな国ならば50

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  • 緒方林太郎『今、そこに迫る危機(WTO農業交渉)』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 あまり最近は世間の関心を呼ばなくなりましたが、WTO農業交渉が少しずつ動いています。12年くらい前にはコメの市場開放について盛り上がって、当時の細川内閣が潰れるんじゃないかというくらい盛り上がりましたが、最近は内閣を揺るがすほどのイシューにはなっていません。 しかし、今、ジュネーブのWTOで起こっていることというのは実は12年前よりも深刻なんじゃないかなという気にさせられます。1993年12月15日に日は「断腸の思いで苦渋の決断をして」ガット・ウルグアイ・ラウンドの結果を受け入れましたが、結果としてはコメの輸入は裏技を使いながらそんなに伸ばすこともなく、農産品全体の関税削減もそれなりのところで収まったというのが率直なところです(実状は

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  • 緒方林太郎『日中共同プレス発表』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 温家宝中国国務院総理の訪日は日で非常に好意的に迎えられました。国会演説で、これまでの日のお詫びと反省を積極的に評価すると述べたことは画期的だと思います。中国側の対日関係改善に向けた強い意思を感じました。 そういう中、今回の訪日の成果文書として出たのが「日中共同プレス発表 」でした。今回の訪日を取り巻く雰囲気とちょっと離れて、この文書を精査してみたいと思います。ちょっと重箱の隅をつつくようなところもありますがご容赦ください(ただ、お役所の文書として不適切な表現とかは指摘しません。)。以下をじっくり読むにはプレス発表文を参照していただくのがいいと思います。 ● 文書の性質 基的に「共同プレス発表」というのは、出される文書のレベルとし

    緒方林太郎『日中共同プレス発表』
    nomuri7
    nomuri7 2007/04/14
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