先日、遂に待望の日本語版発売を迎え、連休に併せて既にプレイされている方も大勢いらっしゃるであろう人気シリーズ最新作「バイオショック インフィニット」、1900年代初頭のアメリカをベースに構築された架空のゲーム世界と、挑戦的とさえ言える近年類を見ない難解な、しかし胸を打つエモーショナルな物語に圧倒されている方も多いのではないでしょうか。 “気狂いピエロ”や“ヌーヴェルヴァーグ”、“ゴダールの決別”といったしばしば難解とされる作品で知られる映画監督ジャン=リュック・ゴダールがかつて「映画に必要なものとは、一丁の銃と一人の女の子、それがすべてだ。」と語ったように、“バイオショック インフィニット”もやはりブッカーというタフガイが銃を手に、囚われの少女エリザベスを救い出すという中心を貫くポップなコアを持つと同時に、アメリカの歴史や宗教的な背景、様々なイデオロギーの対立、テクノロジーの台頭など、あり