私たち日本人、日本列島に住む人々はどこからやってきたのか。縄文時代や弥生時代の遺跡から発掘された古代の人骨や現代人のDNAを解析する研究などから、日本人の祖先をめぐる定説が修正されつつある。大陸から多様な人々が渡来して現代人につながった複雑な過程が見えてきた。現代人を見ると、欧州やアフリカなどの人々と比べ、日本や韓国、中国など東アジアの人々は似ているように見えるが、東アジアの中で日本人は一定の
東京大学の胡桃坂仁志教授らは、生物のDNAが放射線などで切断された後に修復される仕組みの一部を解明した。切断を検知するたんぱく質の働きを高性能な電子顕微鏡で撮影した。たんぱく質の異常が原因となるがん発症の解明につながる。DNAは放射線や化学物質で傷付く。DNAを作る2本の鎖が切れると「RAD51」というたんぱく質が集まって修復する。ただ、細胞内で高密度に折り畳まれたDNAをRAD51がどのよう
世界では4万種以上の生物が絶滅の危機にあるといわれる。現代の「ノアの箱舟」を作り、そこにのせた「種」をもとに子孫を育もうという取り組みが進む。環境を壊して絶滅に追い込みながら、先端技術で守ろうとする。人類のエゴはどんな未来を作るのだろう。環境省によると、国内には絶滅危惧種が3700以上いる。中でも汽水・淡水魚は開発など環境変化の影響を受けやすく、評価対象の約4割が指定されている。海洋に生息する
新型コロナウイルスの変異株のなかでも感染力の強いオミクロン株の出現により、再感染率が上昇している。米国では3度目、4度目の感染をする人さえいる。また、オミクロン株の亜系統はこれまでに獲得された免疫を回避する能力が高いことも研究で判明している。こうした疫学データは新型コロナが何度も再感染しうることを示している。だが、再感染は本当にリスクをもたらすものなのだろうか。「答えは明らかにイエスです」と
武田薬品工業は国内企業で初めてワクチンの世界販売を始める。まずデング熱のワクチンをアジアや南米など30カ国で売り、年16億ドル(約2100億円)の売上高を目指す。ワクチンは欧米企業が寡占しており、国内勢は新型コロナウイルス向けでも出遅れている。開発と販売の体制が整えば、海外依存からの脱却につながり、新たな感染症への備えになる。デング熱は蚊が媒介し熱帯地方で流行する感染症で、世界保健機関(WHO
人間が持つ免疫の仕組みを治療に生かす「抗体医薬品」で、独自の改良を加えた「進化型」の存在感が高まっている。中外製薬は抗体薬が業績のけん引役となり、2021年12月期に5年連続で最高益を更新した。協和キリンも病気の原因となる「標的」に効く力を高めた薬の収益が海外で伸びている。進化型抗体薬は、がんをはじめとする治療が難しい病気への新たな対処法になり得る。中外製薬の奥田修社長は21年12月期決算につ
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