東日本大震災の被災地で人々はその日、何を思っていたか。世界中のどこからでも、ネットでアクセスすれば知ることができる「東日本大震災アーカイブ」。デジタル地球儀ソフト「グーグルアース」を利用し、被災地の人たちの写真や発言、ツイッターの投稿などを地図情報とともに見ることができる。単なる記録ではなく、人々の記憶として心に響く美しいアーカイブは、アート作品としても評価され、国際的なメディアアートの祭典「アルスエレクトロニカ」のコンペティションで5月、栄誉賞を受賞した。こうしたグーグルアースやビッグデータを用いたプロジェクトの数々を手がけてきた首都大学東京システムデザイン学部准教授の渡邉英徳さんに、その「思想」をたずねた――。
![ただの記録ではなく、記憶に残る「東日本大震災アーカイブ」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7a5dfb2512fab129816200e8fa0818d874e31915/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimg.huffingtonpost.com%2Fasset%2F5c6339722500003e04800250.jpeg%3Fops%3D1200_630)