30代なかば。 元はといえば男性不妊が原因で、不妊治療中をはじめた。 重度の男性不妊が判明したため最初から顕微授精を行っているが、 一人目は幸運なことに一度の治療で授かることができた。 これに気をよくした私は、二人目、三人目も 治療さえすれば授かることができると考えていた。 一人目が2才になったころ、二人目の治療を始めた。 一人目の治療のときに採卵し、顕微授精させ凍結させた杯がまだ3個あった。 1個目の移植は着床。 成功にも、出産にもなんの疑問も持たなかったが10週ごろ初期流産した。 歩いていると、ぬるっと血の塊が出てくるのがわかった。異様な感触だった。 ただ、このときはほとんど落ち込むことはなかった。 まだ凍結杯が残っているし、 100発100中するという考えのほうが甘いと納得した。 2個目の杯は、着床しなかった。 このときもあまりショックは受けなかった。 いままで2回移植して、2回とも