──撲滅作戦が成功したのですか。 諸外国でも危険ドラッグ蔓延に対しては手を焼いている。日本は唯一、危険ドラッグに勝ちそうな状況が今できている。 危険ドラッグ商売を担っているのは、暴力団ではなく半グレといわれるような、一般人と暴力団の中間のような人たち。薬物の知識がなく、単に売れればいいと手掛ける。自分自身で使ったことはほとんどない状態で、場合によっては即死同然に使用者を殺してしまうことを理解していない。これが覚醒剤だと、売人たちの中に、彼らの言葉でいう「食べる」人たちもけっこういて、扱っている人たちがドラッグの正体、人体への有害性を知っている。 依存性があるのは覚醒剤と大麻と同じ ──危険ドラッグに類するものは前からあった? 「合法ドラッグ(ハーブ)」「脱法ドラッグ(ハーブ)」などと呼び名に変遷があって、歴史は長いといえば長い。 ──1400種もあるとか。 指定薬物として規制されているもの