東京電力福島第1原発事故の対応拠点に使われたサッカー施設Jヴィレッジ(福島県楢葉町、広野町)で25日、サッカーグラウンド1面が入る全天候型屋内練習場の起工式が行われた。国内初の施設で、平成31年4月の全面再開時に、使用を開始する予定。 ピッチは人工芝で、屋根は光を通す素材を使っており、昼間なら照明なしで練習ができる。274席の見学スペースも設ける。 建設するのは福島県で、式典では内堀雅雄知事が「福島復興のシンボルとして、日本サッカーの聖地の復活に向けて取り組みたい」とあいさつした。総工費22億円のうち7億円は個人や企業から寄付を募っている。 Jヴィレッジは9年、当時原発増設を計画していた東電が約130億円かけてスタジアムやホテルなどを整備し、県に寄贈。原発事故の後、東電が運営会社から借り受けて事故の対応拠点として使用した。