3月5日のCLラウンド16第2レグで、レアル・マドリー相手に敵地サンティアゴ・ベルナベウで1-4勝利。3連覇中の王者を敗退に追いやり世界に衝撃を与えたアヤックス。長らく欧州最高峰の舞台で結果を残せていなかったオランダの名門を復権へと導いたのが、育成プログラムの変革だった。アヤックスでアナリストやスカウトを歴任し現在はサガン鳥栖のコーチを務める白井裕之氏に聞いた。 「プラン・クライフ」の果実 ── 近年のアヤックスはユスティン・クライファートをはじめマタイス・デ・リフトなど10代からレギュラーを張るタレントが続出しています。その理由を教えていただくのが今回のメインテーマです。 「すべては8年前、ヨハン・クライフがアヤックスのアカデミーに戻って来たことが始まりです。そこからビム・ヨンクをアカデミーダイレクターに任命して、『プラン・クライフ』というプロジェクトがスタートしました。一番大きな変化は