日本が目指す方向性として、クロアチアはひとつの参考になるのではないかと思います。 カタールから帰国した選手たちと、メディアの仕事などを通じて話をする機会がありました。彼らに言わせると、「クロアチアが一番イヤだった」そうです。その理由は、「分かりにくかった」からです。 選手が感じた「分かりにくさ」を違う言葉に置き換えると、「戦い方の幅がある」ということになります。日本戦のクロアチアは、「手を替え品を替え」の「手数」と「品数」が圧倒的に多かった。それに対して日本は、どちらも少なかったと思います。流れを引き寄せられるのは、最大値を出せる瞬間に限られました。最大値を発揮したその瞬間にドイツやスペインからゴールを奪い、勝利をつかみ取ったのは本当に素晴らしかったと思います。 クロアチアがブラジル戦で見せた“戦い方の幅” 日本を破ったクロアチアは、準々決勝でブラジルと対戦しました。彼らはブラジル相手にも
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