7月30日に開催されたNTTドコモの決算説明会の席上で、同社社長が「iPhoneを諦めない」旨の発言を行った件が話題になった。NTTドコモがiPhoneを欲しがっているという話は、いまに始まったことではないが、このような公式な場で発言することにはなにか意味があると考えざるをえない。 そもそも、現行機種のiPhone 3GSは、NTTドコモのFOMAプラスエリア(800MHz帯)をも包含するUMTS850(850MHz帯)をカバーする。Appleには、同じ仕様の製品をワールドワイドに展開するというポリシーがあり、ガラパゴスと揶揄される日本の携帯市場向けにカスタマイズする可能性は低いが、すでに現時点でその必要性がないというわけだ。NTTドコモ社長の粘りは、現状の理解あってのことだろう。 もしNTTドコモがiPhoneを扱うとなると、ソフトバンクモバイルが脱落する、と考えるのがセオリーだろう。実