〔注:以下は、あくまで走り書きの雑感・メモです〕 投票に行く/行かないということについて、最近、次のような指摘が見られる。つまり、若い世代の中には、「自分は政治についての十分な知識も判断力もない。そんな自分が投票に行くのは、無責任である。だから、投票には行かない。」という考えがあるというのである。 たとえば、社会学者の富永京子は、ある新聞記事の中で、次のように述べている。「私も学生時代はそうでした。自分が何かを選ぶことで、選ばなかった何かを否定し、「踏みつける」ような気がして怖かった。投票しなければ、誰も傷つけずにすむと思っていました」。この発言が最初に紹介したような「考え」と全く同じことを指しているとは言えないだろうが、それでも、「うかつに判断・選択することが、ネガティブな結果をもたらす可能性を憂慮し、そのような判断・選択を控えることにある種の道理性を見出す」という点では、共通している部