読めない崩し字を解読します――。漢字の画像を入力すると、木簡や古文書の中からよく似た字を探し出してくれるシステムの運用が25日、始まった。奈良文化財研究所と東京大史料編纂(へんさん)所が共同で開発。そうしたシステムは初めてで、研究者だけでなく、一般の人もインターネットで無料活用できる。 両機関はこれまで、漢字入力によって木簡や古文書の文字を検索できる、二つのデータベース(DB)を共同で運用してきた。 今回、それらのDBを援用。知りたい漢字1文字をデジタルカメラで写すなどして画像ファイルにし、ホームページ(HP)の所定欄に入れると、似た漢字の画像と出典、楷書体の漢字が表示される仕組みだ。 収録しているのは、主に奈良時代の木簡の約650字(画像数5166)と、奈良~江戸時代の手紙や記録、書物などの約5800字(同2万4296)。代表的な漢字を選んだという。 「似ている度合い」を機械的に判断する
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