新型コロナウイルスワクチンの3回目接種が進んでいない。オミクロン株による感染拡大に歯止めがかからない中、政府は積極的な接種を呼びかけるが、27日現在で3回目の接種率は全人口の2・7%にとどまっている。接種間隔の前倒し判断が遅れたことに加え、副反応が多数報告されているモデルナ製ワクチンへの忌避感も重なり、3回目接種が政府の計画通り進むかは見通せない。(今仲信博) 【表でみる】感染者と濃厚接触者の隔離期間 「スタートが遅かったことを、率直に認めなければならない」。自民党の高市早苗政調会長は30日のNHK番組で、3回目接種に関しこう述べ、接種間隔については「(2回目から)4カ月後とかに短縮できないのか」と注文をつけた。 3回目接種は昨年12月、医療従事者や高齢者らを中心に始まった。政府は同月は876万人、今月は593万人を対象とし、2、3月は2千万人台と拡大するスケジュールを描いている。しかし、