会社の問題とズレている“ハズレの研修” 石井遼介氏(以下、石井):では安斎さん、よろしくお願いします。 安斎勇樹氏(以下、安斎):はい。先ほども冒頭でご説明した通り、『問いかけの作法』は石井さんの本(『心理的安全性のつくりかた』)がベストセラーになってから、そのブームに乗っかっていくかたちで出しました(笑)。 『問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン) 『心理的安全性のつくりかた』(日本能率協会マネジメントセンター) 石井:いえいえ(笑)。 安斎:僕がどんな問題意識でこの本を書いたのか、少し概要とともにお話しさせていただければと思います。 あらためまして自己紹介です。私は今、株式会社MIMIGURIという約50名のベンチャー企業の経営をしながら、東京大学大学院情報学環で特任助教をしております。 企業の経営と研究を往復しながら、人や組織のクリエイ