海のないモンゴルで、海洋ビジネスが盛んになっている。国外の船主に国籍を貸し「モンゴル船籍」にして、 その手数料や賃貸料を徴収するというものだ。 このところ、テロの危機回避などで各国が外国船の船籍を厳しくチェックする動きが強まっており、 検査をかいくぐるために「モンゴル船籍」を取得する船が増えてきた。 これに伴い、モンゴル船籍の北朝鮮船が日本に寄港するケースが昨年の5倍以上に増えている。 米紙「ニューヨーク・タイムズ」がウランバートル発で伝えたところによると、 モンゴル政府では、昨年2月に船籍貸しを行う国家海洋局を開局した。とたんに問い合わせが殺到。 「毎月20-30件の艦船がモンゴル船として登録されており、昨年は20万ドル(約2200万円)以上の収入があった」(同局)という繁盛ぶりだ。 いまだに登録の申し出は引きも切らない。 同局によると、モンゴル船籍を最も多く取得したのは「カンボジア・シ